第6回「流れる」
1 液体がある方向へ道筋をなすように移動する。「川が―・れる」
2 川の水などが移動するように、連続してものが動く。
空中を移動する。「霧が―・れる」「星が―・れる」
(小学館『デジタル大辞泉』より抜粋)
流れるものはいろいろある。液体、液体の中の固体、噂、雲、音楽、時。
DeepLの英訳でいくつかの文を試してみたら、flowと「流れる」は意外と使える範囲が似通っている。しかし、時に関しては使えないらしい。
私が趣味で学んでいるフランス語では、「流れる」はcoulerといい、原則液体しか主語に立たない。噂、音楽、雲などは、courir「走る」そうだ。
「流暢」は、英語だとfluentで、フランス語ではcouramentだ。
比較的新しい用法?として、「配信で送ったスパチャ(投げ銭)が流れて読んでもらえなかった」というものをいくつか目にしたことがある。この場合、配信へのコメントが殺到して古い(といっても数秒の差だが)コメントがログの奥に追いやられることを「流れる」と言っているわけだ。確かに、人気の配信者のコメント欄はまさに濁流のようである。
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