ランダム単語エッセイ

ネオ

イントロダクション 第1回「どうせ」

 文を書く練習がしたいので、ランダムに選ばれる日本語の単語で毎日軽くエッセイを書くことにした。

 レギュレーションは以下の通り。


 ・フロクロ氏が運営するランダム単語ガチャ(https://tango-gacha.com/)にて、表示語数を1語にし、提示された単語をテーマにする。ランダムに日本語の単語を表示するサイトはいくつかあるが、利便性や収録語彙からして、今のところはこれを参照したい。

 ・提示された単語を「goo辞書」で調べ、語義を併記する。参照元は小学館『デジタル大辞泉』。

 ・語彙レベルはLv3(常用語)までにする。Lv4以上だと、明らかな固有名詞やネットスラングが出てきてしまうためである。

 ・単語の引き直しはせず、必ず最初に出てきた単語を取り上げる。

 ・文字数は決めない。

 ・更新頻度はできれば毎日。ただし、忘れることも多分ある。



 ・筆者プロフィール

 22歳男性。都内の大学4年生。趣味は語学、映画・アニメ鑑賞、読書、ゲーム。言語全般に興味があるため、語の意味だけでなく成り立ちや語形についての話も取り扱いたい。




 記念すべき第1回の単語は「どうせ」。

 どうでもいいが、「記念」も「第1回」も一発では変換できなくて幸先が悪い。なんで「木ねん」の方が先に出るねん。



[副]《副詞「どう」+動詞「す」の命令形「せよ」の音変化から》


1 経過がどうであろうと、結果は明らかだと認める気持ちを表す語。いずれにせよ。結局は。「―勝つんだ、気楽にやろう」「―やるなら、はでにやろう」


2 あきらめや、すてばちな気持ちを表す語。所詮 (しょせん) 。「―私は下っ端 (ぱ) ですよ」

(『デジタル大辞泉』)


 結果を悪く予想して、過程を軽視する言葉。行動を起こさない言い訳に使われる印象がある。

 私自身、何度この言葉に頼ってものごとから逃げてきたか分からない。使いたくないが使ってしまう単語第一位だ。

 語源は「どう+せよ」で、この「せよ」は命令形の放任用法というらしい。自分の能力ではどうしようもない事柄に対して、「どうなってもいい」という投げやりな気持ちを表すそうだ。類義語の「いずれにしろ/せよ」でも命令形だが、こちらは「どうせ」ほどネガティブではないイメージがある。


初回はひとまずこんなところで。

更新がいつまで続くか、自分のことながら見ものだ。

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