ツンデレ
進藤 進
第1話 やっちゃった!
「ねぇ、ツンちゃん・・・」
「何や、デレちゃん・・・」
何も字数を合わさなくても、いいのに。(笑)
「あんた、ツンデレて、知っとる?」
デレちゃんが、おずおずと聞きます。
現役JKで。
ツインテールの眼鏡っ子。
でも。
レンズの奥には大きな瞳が輝いています。
お好きな男子には。
堪らない、萌える女子です。
「あ、当たり前や、ないのぉ・・・」
ショートカットの髪をかき上げて、ツンちゃんが答えます。
細いけど、切れ長の瞳。
長い睫毛が揺れて、オジサン的にはドストライク(笑)。
「ラブコメの王道でしょう?」
ツンちゃんの答えにデレちゃんが意外そうな顔をしています。
「ピンポーン・・・だけど」
ツインテールの右の方をいじりながら、左はどうしようかなと、思っています。
「ツンちゃん、関心なさそうだから・・・」
上目遣いに頬を染める仕草が可愛い。
「な、何、言うとんのぉ?」
ツンちゃんの声が大きくなります。
「好きな男の子の前で、嫌いなふりしてキツイセリフ言うって・・・」
「お、王道・・・じゃないっ!」
「そ、それは・・・・」
「そう・・・だけどぉ・・・」
ここは。
女子高のトイレの洗面コーナー。
手を洗った後に。
鏡を見ながらのおしゃべり。
いつも仲良く。
二人はトイレに行くのです。
そんな。
いつもの光景。
・・・な。
筈、だったのですけど。
「ねぇ、ツンちゃん・・・」
「何や、デレちゃん・・・」
話しが一巡します。(笑)
「わたし・・・」
「ん・・・?」
「ツンデレ、しちゃった!」
「ええっー・・・?」
続く。(笑)
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