第4話羽弦結婚秘話
こんばんは。羽弦トリスです。今夜の「その時、羽弦は動いた」は、婚姻届を提出した2009年2月4日とします。
トリスとトリス嫁は、非常に難しい困難を乗り越え婚姻します。
まずは、馴れ初めから話しましょう。
当時28歳だったトリスは、仕事帰り先輩や同僚と週4ペースで居酒屋に通っていました。いつもの居酒屋でいつもの酒。
ある日、残業をしてあおなみ線で名古屋駅を目指していると、先輩から電話が。
聞くと、かわいいバイトの女の子が今夜から働きだしたから、お前も来い!と。
トリスは、いつもの居酒屋に行きました。
先輩達は既にデキあがっています。
カウンターに着席すると、かわいい女の子がオーダーをとりに近付きます。
かわいいのにびっくりしながらも、瓶ビールを注文しました。その日は、たったそれだけの出会いでした。
翌日、トリスは1人でその居酒屋に行きました。女の子はいません。
6時を時計の針が指した頃に昨日の女の子はやって来ました。
色んな話しをその日しました。
なんとその子は23歳で会社員だが出会いを求めて、この居酒屋で3時間だけバイトをしているのだと。土日は午前中から働くつもりだと。
それがきっかけで2人は仲良くなり、LINEなどない時代で、互いの電話番号とメールアドレスの交換をして、出会って3ヶ月後にデートに行きました。
映画を観て、焼き肉屋でお酒を飲んで。
トリスはこの子が好きになりました。しかし、それは叶わぬ恋。実はその時、トリスは不眠症だったのです。
しかし、すべてを話し合い女の子はトリスの告白を受け入れお付き合いすることになったのです。
運命の日の2年前の10月の事でした。
2人は互いのアパートを行き来する仲になっていました。いつもの様に、彼女が起きる2時間前に出勤します。徹夜作業も半端ではありません。
トリスは身体の不調を訴えるようになります。
病院に行くと、トリスは愕然とします。
うつ病の発症。
トリスは彼女と別れる覚悟で、彼女を居酒屋に誘いました。そして、経緯をトリスは話します。彼女の言葉こうでした。
「羽弦君。一緒に病気と闘おうよ!わたしも、頑張るから」
トリスは言いました。
「本当にありがとう。僕でいいのかい?」
「うん」
それは、婚姻届を出す1年前の春の事でした。
しかし、病魔はトリスに襲いかかります。トリスは、統合失調症を発症させ、職を失います。トリスも彼女にとってもショッキングな出来事でした。半年間、静養しトリスは児童福祉施設の職員として働きだしましました。
その頃は2人は同棲していました。
ある日の晩。トリスは彼女を名古屋駅の37階にあるbarに呼び出し、一緒にマティーニを飲みます。
そこで、彼は告げます。
「ずっと、あなたと歩んで行きたい。僕について来ませんか?」
彼女は驚きます。そして、
「お願いします」
トリスはジャケットのポケットから指輪を差し出しました。
その、1週間後、いよいよ、その時がやってきます。
2009年2月4日午前9時45分。
区役所が始まる時間に、トリスは婚姻届を提出し受理してもらえました。
羽弦トリスとトリス嫁の名コンビ誕生の瞬間です。
嬉しい事は続きます。
その2ヶ月後に、トリス嫁が妊娠します。トリスジュニアの誕生です。
あの時をトリス嫁は振り返ります。
「あの時、あんたに騙されたわ」
しかし、まだ、結婚記念日、トリス嫁の誕生日、母の日は贈り物を続けているトリス。
トリスジュニアはトリスにべったり。
トリスは幸せな人生を歩んでいます。
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