東堂 光

「楽しかったね〜」


「はい!また連れて行って下さいね!」


光ちゃんとのデートは色んな事に喜んでくれて感謝してくれるからとても良い気分になるからまた何処かに連れて行きたくなる 

 

「関路さん!お願いがあるんですけど聞いてもらえますか?」


「ん?どうしたの?」


「私1ヶ月後に大会があるんです」


「え そうなの? 空いてたら見に行くよ」


「本当ですか!嬉しいです!…それでなんですけどね…」

 

光ちゃんは申し訳なさそうに口を開いた 

 

「もし大会で優勝したらお願いを一つ聞いてもらえますか…?」


「なんだ〜そんな事か もちろん大丈夫だよ」


「本当ですか! 絶対…絶対ですよ!」


「おう! プレミア価格のレアスニーカーでもなんでも来い!」


「あはは 違いますよ〜お金はかからない物です」


「えーじゃーなんだろー」 

 

「優勝するまで内緒ですっ」


彼女は頬を赤らめながらそう言った 

  

ーー 

 

光ちゃんは順調に勝ち進んで行きいよいよ決勝まで辿り着いた   

  

決勝戦当日 


光ちゃんに応援のメッセージを送り応援席に座る 

 

[絶対勝ちますから、見てて下さい!!]


光ちゃんからのメッセージは自信に満ち溢れていた 

 

「頑張ってね 光ちゃん」

 

そして決勝戦が始まった

  

ーー 

 

試合内容は光ちゃんチームの圧勝だった 

チームの皆が一致団結して最高のパフォーマンス見せてくれた 特に光ちゃんは32ptを記録し3pシュートを5本連続で決めるなどの大活躍 完璧だ  

表彰式が終わりホールに向かうと光ちゃんと同学年くらいの男の子と話していた、話が終わるまでSNSを見ようとしたら 

 

「関路さん!!」


光ちゃんが大きな声で勢いよく抱きついてきた 

 

「光ちゃんおめでとう 格好良かったよカリーみたいだった」


「ありがとうございます!そんな事より関路さん!約束覚えてますか?」


「もちろん!覚えてるよ 俺になにをして欲しいのー?」

 

「ちょっとここじゃ話しにくいのでこっち来てください」


そう言うと光ちゃんは俺の手を引っ張って人目のつかない場所に連れて行かれた 

 

「関路さん!」


光ちゃんはモジモジしながら恥ずかしそうに言った 

 

「関路さん…私貴方の後が大好きですっ!高校を卒業したらお嫁さんにして下さい!!」



 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る