大抵のweb小説ハウツーハックは、「いかにして読んでもらうか」に焦点を当てて、こうしよう、ああしよう、が並んでいるのですが、本作は「読まない」あるいは「読むのをやめる」作品の特徴と傾向を一読者の視点として、非常に冷静かつ理路整然と述べてあります。作者様も作中で言及されておられるとおり、これをやったから売れる、人気が出る、正解だ、なんてことはあり得ませんが、書き手であれ、読み手であれ、カクヨム登録者ならば少なからず共感できるであろう、ごもっともな指摘だと思いました。
非常に分かりやすく、理知的な文章でした。おおむね私自身が感じていることと相違なく、おそらく一般的な読者の大半が抱くであろう感覚に近いものと思います。結びに、「読んだだけでは人気は出ない」とありましたが、最低限、本作の内容を意識して書くだけでも読者へ訴える力は変わるだろう、と感じました。
小説を書く時に気をつけた方がいいなって思うことが沢山書いてあり、また読者の視点というとこからも、なんで読まなくなるのかなど分かりやすく参考になりました。