4話  屑たちの宴

 ギルドに盗賊と行方不明者を報告をする【ブレイブヒーロー】。

周りの人はそれを見て歓喜する。


「見ろよソロモン様だ!」「カッコイイ!」「素敵!」

「シビル様も可愛らしい!」「天使だろ!」「あー付き合いてー!」

「ノーマ様。相変わらず美しい」「女神かよ!」「踏まれたい!」

「キャー! ヴァイオレット様」「私の王子様! こっち向いて!」



 ソロモンはアルマが行方不明になったと報告した。

自分たちが戦闘をしている最中、

目を離した隙に足を滑らせて川に落ちた。

その後、周辺を探したが、見つからなかった、と。



 アルマの弱さは受付嬢も理解している。

大方、魔物から逃れるために奮闘した結果だろうと。

周りの者は隠すことなく言う。


「何時かはこうなると思って居た」

「あーあ。死んじゃったか」

「足手まといだからな」

「あの辺、盗賊が出るって噂じゃ。まあ、魔物にがいるんじゃ、どっちにしろ関係ないか」

「弱いのに難易度の高い依頼に着いて行けばそうなるって。気が付けよ、バーカ」


 そんな様子で納得していた。



 職員がギルド全体に告知するため、掲示板に詳細を貼り周知した。

依頼で近くに行く者たちが発見することがあるからだ。





 ソロモンたちはミスリル等級。

上位に君臨する人気パーティー。

最近彼らは自分たちに相応しい住居を購入した。

四人で住んでいる。



 四人はテーブルに座り、勝利の宴を挙げていた。


「あ~あ。一度、無理やり犯せば良かったなー」


「止めて正解です。いっつも訓練ばっかしてましたし、臭いですよきっと」


「キャハハ! 下着とか汚かったしね」



 ヴァイオレットが軽い感じで問う。


「おい、本当に大丈夫なんだよな?」


「あいつ等は高い金で雇った、かなり腕の立つ暗殺者だ。

アルマじゃ、まず勝てないだろ。

殺す時間や場所も考えてくれる」


「それは分かってるって。だから」



「ヴァイオレットが心配してるのは呪術の方でしょ?」



「はぁー。何度も言ってますが、大丈夫ですよ。

あの禁忌の呪術を解呪出来る人はいません。

大司教様でも不可能です。だからあれは禁忌なのですよ」



 ノーマはアルマに睡眠薬を盛り、寝ている間に呪いをかけた。

魔素、魔素の器と魔力を奪い続ける呪い。


 魔素とは魔法を使ったり、魔闘気を使ったりに必要で、

誰しもが少なからず持っているモノ、

魔法や魔闘気のエネルギー元である。


 そして、呪術にはソロモン、ノーマ、シビル、ヴァイオレットの血を使った。

その情報を術に組み込み、アルマの力を、それぞれ分配している。


 術の核がある限り。

一日一回、アルマの力を奪う呪いが発動する。


 その回数が印として紋、背中にある章付近に刻まれ、増えていく。

それはアルマから力を一気にではなく適量分、奪う。


 このタイプの呪術なら相手の成長に合わせられる。

余りにもやり過ぎるとすぐに衰弱死してしまうので、

それを防ぐ方法である。


 つまりはソロモンたちは、

アルマから力を奪い続けるためにずっと飼い殺しにしていた。



 解呪をされると呪詛返しが起こる可能性があり、

本人たちが危なくなるが、

殺害する事で解呪をさせない方法を使った。


 その時に呪いが放出する可能性を考慮して、

暗殺者を雇い回避する周到さを、彼等は持っていた。


 今まではオリハルコンになるまでじっくりと待っていたが、

その目途が付いたので始末することにしたのだ。



 今まで時折優しくしていたのは、

アルマが呪いを受けない様に立ち回り、

教会に行かせないために見張っていた。


 教会は解呪は出来ないだろうが、

結界に隔離する事で進行を遅らせる、

暫定的処理は可能だからだ。



 しかし、なによりも恐れるのは、

禁忌を使った事がバレれば、

教会を敵に回してしまう事である。

ソロモン等は今日までギリギリの戦いを仕掛け、勝利したのだ。



 ソロモンたちはまずアルマの持ち物を全て売った。

余り金にならなかったがまあいいだろう。

アルマが散々足を引っ張ったからと、何も悪びれる事もなく、

愚痴を言い放つ。



 適度な依頼を受けないと昇格出来ないが、それも後一か月の辛抱。

邪魔な荷物がスッキリと片付いたのを見て、

大きく背伸びをしながら誇らしげに笑う。



「それじゃ、お前たち。エロイダンスしろ。一番になったら最初に入れてやる」


「わ、私やります。恥ずかしいですけど」


 シビルが椅子から立ち上がり、腰を振りながら、踊り始めた。


「そんな上品なダンスでソロモンが立つかよ」


 ヴァイオレットがテーブルに立ち、

エム字に股を開くと腰を動かし始めた。



 シビルがそれを見て負けじと、

ソロモンの目の前に行く。

スカートをたくし上げ、

背中を向けてお尻を突きだした。

そして、大胆に振り始める。


「二人ともまだまだね」


 ノーマはローブを両手で掴むと開ける。

彼女は裸だった。


「一日中、ローブが擦れる度に踊ってたよ……凄く恥ずかしかったわ」


「とんでもない変態だな。それで、何回イった?」


「六回。一番良かったのはアルマのあの顔を見た時……んっごく良かったわ。

思わずあそこで二回も……」



「よし、ノーマ、シビル、ヴァイオレットの順だな」


「何時もみたいに優しくしてね」



 四人は一日中絡み合っていた。

疲れており、ギルドの依頼を受けずに休みにする。

一度寝て、起きたシビル。誰かに呼ばれ路地裏に行く。


「何の用ですか?」


「すみません。呪いが溜まっている地域に行ってしまった時に……これを解呪して欲しく……」


「仕方ないですね」



 調べてみると、弱い呪いで教会なら銀貨五枚ほどで解呪してくれる。

しかし、シビルは銀貨二十枚を要求する。


「そんなにですか!?」


「この類を見ないほどに強力な呪い。教会に行くともっと高くなりますが……私だから出来るのですよ?」


「わ、分かりました」


「それと、口外しないでくださいね。

安値でこういうことを行っているのがバレると、今後禁止されますので。

そういう事をする人のせいで、皆が苦しむのですよ」


「分かってます! 俺は【ブレイブヒーロー】のファンで! 信用を落とす事は出来ませんよ!」


 それを聞くと彼女は解呪をする。

教会で割引で買った、身代わりの魔道具。

これに呪いを移し替える。

弱い呪いだと、浄化する事は可能。

しかし、これが一番楽である。




 その頃、ノーマは痩せている怪しい男と一緒にいた。


「ごめんなさいね。今日は用事があって、十分しか居られなくて」


「いいですって! ノーマちゃんと一緒に歩けるだけで! 

ぼぼ僕は幸せなんですよ! そ、それじゃこれ……」


 男は銀貨十五枚を渡す。その時、地面にパンツが落ちた。

それを拾い上げて言う。


「あん。サイズが大きかったみたい……地面に落ちる何て……

もう捨てるしかないかな……勿体ないけど」


「ぼぼぼ僕が買いますよ! それで新しいのを買ってください!」


「ほんと! ……でも、これブランド品で……」


 男は金貨を一枚払う。銀貨四十枚分だ。


「こんなに! 嬉しい! ありがとう!」


「き、気にしないでください! あっ……」


 用事が済むと一人でそそくさと歩きだした。

ヴァイオレットは新人の手伝いをしていた。

小柄な可愛らしい少年と、美青年の兄弟だ。


「ヴァイオレット様のおかげで難しい依頼だけど達成出来ました。

ありがとうございます」


「【ブレイブヒーロー】と一緒に依頼を出来る何て!」


「それは良かった。それじゃあ」


 ヴァイオレットは少年のズボンを脱がした。


「な、何を!」



 そして、お尻を鷲掴みにし、

そのまま近くの穴へ指を入れる。


「ヴァイオレット様! そこは!」


 少年のモノを口に頬張ると刺激を加える。

青年はそれを止める。


「駄目ですよ! そんな事を!」


「ああ? 別に減るもんじゃないんだし、良いだろう?」


「でも!」


 一度少年を離すと青年を押し倒す。

そして、彼の顔に座った。


「うぶっ」


「ちっ。お前は罰として、そこで一人でしてろ。

謝るまで気持ち良くしてやらねぇからな」



 ヴァイオレットは二人を落とすまで、

じっくりといたぶる。



 ソロモンは女性と腕がぶつかる。

女性は謝ろうとするとソロモンに気が付いた。

路地裏に呼ぶと簡単について来た。ファンだそうだ。

ズボンを下ろして言う。


「責任を取れ。好きだろ? こういうの?」


「そんな事は……それに【ブレイブヒーロー】のファンですけど、

流石にこれは……」



「はぁ? 俺は高身長で顔も頭も良い。

強いうえに最高峰の等級に君臨してるんだぞ?

お前、何様だよ?」



「でも……私彼氏が」


「それじゃあ、そいつに責任を取らせようか? 俺は男には容赦しないぞ」


「わ、分かりました! それだけはやめてください! て、手だけなら」


「なわけねぇだろうが!」


 無理やり頭を持って、口を股間に押し付ける。

暫くすると、手を離した。

彼女はせき込みながら白濁液を口から出した。

頭を踏み、地面に押し付け、それを無理やり飲ませる。


「時期最強等級、ソロモン様の精液は美味しいです、と言いながら舐めろよ」


 彼女はなす術もなく、それに従うしかなかった。

もし口外すれば、

もっとひどい目に合わすと脅した。

暫く自宅に連れ込み、

その後、教育と称して様々な事をする。

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