第529話 秘密基地への来襲
「流石は戦馬(バトルホース)達ね。敵の気配に敏感ね」
「あぁ、ゼラ、ライオ、ペルルの3頭は従魔だから綱を結んでいないこと、敵にはバレていないかもな」
敵に気づかれないために、灯りはつけずに戦支度をする“選ばれた盟友”の仲間達。
腕輪から小さなワイバーン形状に変えた使い魔シルヴィスを、屋敷の上空から偵察させたところ、塀を越えて敷地に侵入している黒装束の者達が20人以上。
「ユリ、そのまま衛兵団の拠点に飛ばしてくれ。きっとセレス班長か誰かが、シルヴィスの姿を見るだけで分かってくれるだろうから」
「衛兵団に近いところを選んだ価値がようやく出てくるわね。ご飯を食べに来て貰うだけでなく」
「そんな機会は来なくても良かったんだがな」
「で、ジモ。ゼバスターさんの様子は?」
「あぁ、何か変な感じがしたと着替えていたよ。デン様は寝ぼけた感じだったが、剣だけは装備させていた。二人には地下室に向かって貰っているよ」
「じゃあ、気兼ねすることもないな」
「屋敷の中で戦闘して家具などをぐちゃぐちゃにされるのも嫌だし、建物に入らせないように庭で戦うとするか」
「あー、私達の花壇はどうでも良いっていうの?」
「いや、ゾフィ、そういうわけでは」
「シミ、冗談よ。でもできるだけ気はつけてね。ユリの薬草畑のことは特にね。高いはずよ」
「もう、みんな軽口で緊張をほぐすのはそこまでにして。そろそろ近づいているわ。行くわよ!」
シルヴィスの視界共有で、セレスランに見つけて貰ったのを確認した後は、シルヴィスには帰還命令だけ行い、自分の目で窓の外を見ていたユリアンネ。
「あ!畑に入ろうとしている!」
≪氷壁≫
窓から乗り出して、建物に来る前の侵入者達に対して魔法を発動する。
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