第490話 秘密基地3
「さて、色々と聞きたいことはあるが、まずは“蒼海の眼”のことか。あのクランから“闇ギルド”に入った者は何人いるんだ?」
マンファンたちも合流し、奴隷契約の2人から情報収集を始める。
「俺の知っている限り、昨日に死んだ奴を入れて3人です」
「俺も同じくです」「残っているのは港街のあの薬のところと賭場のところだよな?」
「あぁ俺の認識もそうだ」「そうです、あと2人です」
具体的な場所と特徴を確認し、記録していく。
「次は“闇ギルド”の拠点だ。さっきの2つ以外には?それぞれ何人規模が常駐しているんだ?」
「その次は過去の犯罪のことだ。先月前のあの事件もお前たち“闇ギルド”の仕業だったんだろう?」
「その証拠は残っていないのか?特にエードルフ・シャイデン男爵との繋がりは?」
「そうだ、男爵の私兵になっているのは何人だ?」
いったん思いつく限りの質問を行い、奴隷2人それぞれの認識を突合させていく。
「やはり、こいつら下っ端では分からないことも多かったが、それでも貴重な情報だ」
「シミ、先走るなよ。一つ一つの拠点を潰していくと、情報が漏れたと気づかれて逃げられるかもしれないんだからな」
「はい、それは分かっていますが……」
仲間たちの安全のためには、残る“蒼海の眼”の2人だけでも何とかしたい。
「そうは言っても、という顔だな。明日まで待て」
「そうだな。その間に、ユリアンネさん、協力をお願いしたいのですが」
マンファンとセレスランの話は続く。
「とりあえず2人には、≪睡眠≫ダガー以外は返しておく。万が一に“闇ギルド”から口封じに来られる可能性も踏まえてだから、自衛以外には使うなよ。それと、敵の襲撃も考慮してこの屋敷の地下室で生活してもらう」
犯罪奴隷の2人について、正直なところでは許せる相手でないが今は我慢する仲間たち。
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