第251話 王都生活
ガラクタ市場での掘り出し物探し、生産活動の成果を神殿の市場で販売。主にはこれらの生産活動を引き続き行いつつ、地下水路の魔鼠退治の依頼もときどき受けている“選ばれた盟友”の6人。
「なかなか前に見つけた遺跡っぽい石壁の穴のエリアの順番は来ないわね」
「まぁ仕方ないよ。でも、他のエリアの依頼でも注意して見ているのに、前みたいな穴は見つからないよな」
「かと言って、無理やり力づくで崩して発見するわけにもいかないよな……」
「失敗して、地上にある王都に陥没ができたら大変よ!」
魔鼠の群れに対応するのに、新たに習得した≪土壁≫はかなり便利であった。数が多い魔鼠の行動を制限できるからである。
もう1つの≪夜目≫も試してみると有用ではあったが、魔力が人数分だけかかるので松明もしくは≪灯り≫を使用し続けている。
これら魔法のテストや、シミリートのダガー投擲の練習も兼ねながら、古代遺跡の期待をしつつ、そこそこ稼ぎの良い依頼を受けているのである。≪洗浄≫魔法が使えるユリアンネが居るから受けられるのだが、普通は臭いがあり暗い地下のため人気のない依頼であるため、冒険者ギルド職員からは感謝されている。
「かといって、魔の森に行くのはね……」
「前回みたいに稼ぎが非効率だとね」
「定期的な魔物討伐での間引きの噂、あれってしばらくはないらしいからな」
「やっぱり地下水路を続けるしかないわね」
また、ポーションや写本の売り上げで安定収入を得られているユリアンネは、新たな魔法の収納袋を購入している。今までと同じく黒色の腰袋であり、今度は一辺が3mの立方体の大きさという今までの27倍の大きさである。
これにより、地下水路の魔鼠や、ガラクタ市での諸々の購入物も大量に収納できるようになった。
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