うた (詩)

もう届かない

私の声が尽きる時

唄う音は空に響き

帰る事は既になし


それでも喉を震わせて

私は音を奏でていく

響け響け私の詩よ

そして心を守る為に


雫となって落ちていけ

震える体は

届くはずのない彼方へと想いを巡らせて


伸ばす腕の先へ響いては消えていく


そは誰が為に


夢の先へと届いておくれ


そは我が為に


心に纏い紡がれし

歌う思いを乗せていけ


誰かの悲しみを癒す様に

私の苦しみを連れ去るように

この身がいつか朽ちるまで


奏でて響け想いの詩よ

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