第14話 デフW

 本当に失礼な話しなのですが、私は『お笑い』で『障がい者』をネタにすることは、どんな内容であれ、不謹慎だと思っていました。

『障がい者』についての内容は、真面目に話すものだと。

 ですが、これは極論『障がい者』は『常に真面目でなければならない』と言っているのではないでしょうか。もちろん、内容によりますが。


『強い立場の人をイジれば、笑いになる。弱い立場の人をイジれば、それはイジメになる』

 そんな話を聞いたことがあります。

 では、弱い立場の人が、自分の立場をネタに、お笑いにするのは悪なのでしょうか?

 これは、難しい問題かもしれません。

 ですが、そんな疑問に、ある意味で答えを出した人達がいました。


 ろう者のお笑いをされていたコンビ(長谷川 翔平さん、奥村 泰人さん)です。

『ろう者あるある』のネタで、知る人ぞ知る方です。

 最初は『ろう者』という『障がい』をネタにした内容を、私が笑って良いのか、戸惑いました。ですが、ろう者の間では、いわゆる『ろう文化』(ろう者特有の文化)をネタにして笑うことは、よくあるのだとか。

 といっても、それを聴者がするのは、別の話かもしれません。

 ただ、お二人が『ろう者』か『聴者』かということではなく、楽しみながら『ろう文化』を知ることが出来ました。

 個人的には、奥村 泰人さんのキャラクターが好きです。


 しかし『GO! GO! しゅわーるど』が終了し、『みんなの手話』からもデフWの出演コーナーが無くなってしまい、2022年に解散。

 残念でなりません。


 長谷川 翔平さんは、役者の仕事もされていて、これからはそちらの道へ進むのだとか。(NHKの手話関連番組で、たまに出ることがあります)

 奥村 泰人さんは、先日偶然見たテレビで、ろう者専門の役者の学校に通っていることが判明しました。

 お二人とも、役者の道を目指すようなので、またお目にかかることを楽しみにしています。

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