3話 三話目は三話目也
次の日の午前八時、俺は姫川の家の前で待っていた。
なんでかって?インターホンを押して待ってろと言われたからだ、ちなみにそれから30分は経っている、まぁ、仕方が無いレディの用意は長いものだと、再従妹が言っていた。まぁ、そいつは財閥家の令嬢様だから4.5回しか会ってない、まず分家ですらないからね。それにだ、一応年下だが学年的なものは同じだ、俺のリアルが2月17日なのに対してあいつは3月8日だからだ。
そういえば、何をやっているんだろうな、彼女は。
「おはよう、瑠偉君。」
彼女が家の中から出てきた、それもかなりラフな格好でだ。あの服装は確かいつかの半実写配信の時に着ていた服か。
ホントに身バレしてないの、と心配になってくる。尤も既に学校のオタクグループにだけバレている、構成員の一人が特殊な機材を使ったとかなんとか。ほんと、呆れた集団だまぁ、ばれても即緘口を敷けばいいけどな。もし漏れたらその時は…
「チョット、瑠偉君怖い顔してるよ。」
「いや、花音が身バレしないか気になっただけだ。」
「確かにね、私は地声で配信してるからね。」
地声で配信していないのに俺は身バレしたけどな。
「さて、いきますか。」
「えぇ、そうね。」
俺たちは家を出て真っ直ぐ駅に向かいそして、スカーレットカラーが特徴の電車が走っていた私鉄に乗って名古屋市郊外のとあるところにあるライVの東海支社に向かった。
ちなみに場所は一応特急停車駅だがなんでこんなところに作ったんだと心配になるようなところだった。まぁ、郊外に作るのはいいと思うようん、でもさ逝っとけダイヤとか●鉄名古屋とかいう初心者に使わせちゃいけない駅とかを通らないといけない名●沿線にしたんだ、というわけだ、別に日本旅●鉄道沿線でもいいじゃないのか、まぁいいか。
閑話休題、立地の話はそこらへんにしておこう。
何を話そうかね、本当中学の最初のころまではさり気ない話題で会話ができたのに、高校生になってくるといろいろと変わってくる、それに、配信の話は外でするような話だはないしな。
「なぁ、花音お前のvtuberとか芸能人とかなんでもいいから推しって誰なの?」
「え、決まってるじゃんというか前に言ったじゃん。紅羽雅だよ。」
「やっぱそうなのか、俺の最近の推しは秋雨落葉かな。」
「え!?そうなの。じゃあ、その前の推しは誰なの?」
「元個人勢で現ライVの白神ユエさんかな、和服でめっちゃ清楚だし一回もぼろ出したことないし。」
「あー、確かにそうですね。」
その後も俺達は他愛のない会話を続けながら目的地であるliveVirtualの東海支社に向かった。
「ほんと、いつ見ても大きいですよね。」
「確か本当は本社がやるようなことをここでやってますからね、一応母さんに本社に連れて行ってもらったこともありますが単体でしたが普通に五階建てくらいの建物でしたよ、まぁ、最新技術はあちらの方が多いみたいですけど。」
「そうなんだ、そういえば、私本社に行ったことないんだよね。」
「まぁ、もう行かなくても何とかなるようになってるしね、それこそカルチャーマーケットに参加したりほかの地方の人とオフコラボをしたりしなければだけどな。」
「あ、そうじゃん。」
姫川花音こいつはどこか抜けているのである。
「あ、いたー!!」
と遠くで手を振っている母さんを見つけたやっぱり客観的に見れば美人だといわれるのだろう。
まぁ、俺は少し頭のねじが外れてることを知っているからそうとは思わないけど。
さて、母さんに何があるのか聞かないとな。
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