第10話 封印されし少女

俺は神山をどんどん登った。


ゴッドゴブリンの大群と戦ったり、ゴッドウルフと戦かったり、色々な魔物を倒して結構レベルが上がった。おまけに《能力スキル 経験値100倍》と《能力スキル 必要経験値1/100》を作ったから余計にレベルが早く上がり、その上、暴食ベルゼブブで相手のステータスをいっぱい奪えたから物凄く強くなっている。


「マナ、後、どれくらいで頂上なの?」


『3分の1というところでしょ』


「ありがとう」


『いえいえ』


俺がお礼を言うとそっけない返事が帰ってきた。


「次はどんな魔物に出会えるのかな?」


俺は期待を胸に神山をかけていた。


そしてドアを見つけた。


「開けてみようかな」


ドアを開けた先にいたのは………………。


「ファイヤードラゴン」


本に載っていたな。確かコイツは国を一つ滅ぼす程強いらしい。しかし、この個体は普通のファイヤードラゴンと違うらしい。その証拠に神のオーラがダダ漏れだし。油断は出来ない。


俺はサラミチを片手で持った。


こっちから先手を打たせて貰う。


俺はファイヤードラゴンに向けて刀を振り落とした。


ガチーン


俺の刀が弾かれたぞ。

どんな鱗をしていんだよ。

鑑定するのは面倒くさいがやるか。


固有能力ユニークスキル 神眼(鑑定)》



【名前】ゴッドドラゴン【レベル】1200


【体力】 450000

【魔力】 580000

【攻撃力】450000

【防御力】555555

【瞬発力】 4000



固有能力ユニークスキル】神化

能力スキル】炎ブレス、硬直、物理攻撃半減

【加護】龍神の加護



『未來さま、じっくり鑑定してる暇はありません。ゴッドドラゴンがブレスを吐こうとしてます』


「えっ」


ボーオー


ブレスが来る。


能力スキル 神速》


ゴッドドラゴンがブレスを吐いて俺はギリギリ避けた。あ、危ない。《能力スキル 神速》を作っといて良かった。


それよりもどう倒そう。


あっそうだ。確か殻って急激に熱してから急激に冷やすと脆くなりやすいだっけ?


これが正しければゴッドドラゴンの鱗も脆くなるはず。


俺はゴッドドラゴンの攻撃を避けながら魔法を打っていく。


《炎魔法 黒炎》


《水魔法 津波》


俺が魔法を打って数秒したその時、


バリバリ


ゴッドドラゴンの鱗が割れ始めた。


ビャアー


ゴッドドラゴンが唸り始めた。


痛いんだろうなだが


サラミチに魔力を注いで俺は雷魔法をサラミチに付与して必殺……………………


坂本流さかもとりゅう 雷切らいぎり


とカッコつけながらドラゴンを斬った。



能力スキル 暴食ベルゼブブ


+体力 450000

魔力 580000

攻撃力 450000

防御力 555555

瞬発力 4000


ステータスも奪えたし進むか。今回も案外何とかなったな。まぁ、知能は持ち合わせていないからだと思うけど。


能力スキル 気配察知》


あっち何かいる。見に行ってみよう。


俺は急いで気配がする方へ行った。そしたら人型の何かがいた。


これは魔物じゃないでも人間でもないこれは…………吸血鬼?いや、竜人?どちらの特徴が混ざった外見をしている。魔法でここに封印されている。確か、吸血鬼と竜人って絶滅したんじゃないのか?


「そこに誰かいる?」


急に誰かに喋りかけられた。


「どこ?」


「私だよ‥‥‥目の前にいる吸血鬼だよ」


俺は自称吸血鬼に目を向けた。


「君が話しかけたの?」


「そうだよ」


俺は目をまん丸にしていた。突然、鎖で封印されて眠っている150cmぐらいの吸血鬼?の美少女が話しかけられたんだから。


「君は何年封印されているの?」


「…………五百年」


「ご、五百年!」


そんな長い時間良くこんなところで正気を保っていられたものだ。普通だったら精神が崩壊してもおかしくない。


「あっ、自己紹介がまだ。メアの名前はメア ヴァンパイア。メアって読んで」


「俺の名前は坂本未來、気軽に未來でいい」


「ねぇ、未來。お願いがあるんだけどこの封印を解いてくれない?」


「いいけど。俺に解けるの?」


「未來の魔力は凄まじい気がする。たぶん封印が解ける。魔力を思いっきりこの鎖に注いでみて」


「分かった」


俺は言われた通りに鎖に魔力を注いだ。

魔力を思いっきり鎖に吸収されて


パキーン


鎖は割れて封印解けただが、俺は魔力切れで倒れてしまった。


「未來、大丈夫」


と、メアが急いで駆け寄って来た。


その時、俺は夢の中



二時間後




俺は魔力切れで寝てしまったのか。

と、目を開けると上にメアの顔があった。

いわゆる膝枕だ。


「メアさん何してんのですか?」


「膝枕。未來がいきなり倒れたから地面じゃ可哀想だから」


「あっ、そっか。ごめん、ごめん」


俺はメアの膝から身体を起き上がらせた。


少しメアが名残惜しそうに見てくるが気のせいだと思う事にした。少し可愛いって思ったは言わない。


「ねぇ、メアなんで封印されてたの?」


「吸血鬼の王女だから他の国の人に殺されそうになったのとメアが竜人と吸血鬼のハーフの竜鬼だからみんなメアの力を恐れて封印した」


「そうなんだ」


「そんなことよりも…………ねぇ、未來は何してるの?」


「強くなるために修行してる」


「へぇ〜、メアもその手伝いしていい?封印解いてくれたお礼がしたい。こう見えて強いよ」


「じゃ、鑑定させてくれる?」


「鑑定?いいよ」


固有能力ユニークスキル 神眼(鑑定)》




【名前】メア ヴァンパイア【女】【120才】

【種族】竜鬼   【レベル】1500

【称号】吸血鬼の王女、封印されし少女、鬼神に愛された者、最強の吸血鬼、魔法剣士、竜と吸血鬼の子


【体力】 158000

【魔力】 125666

【攻撃力】 15200

【防御力】 84000

【瞬発力】 126800



固有能力ユニークスキル】成長限界なし、全属性魔法

能力スキル】身体強化、隠密、魔法無効化




確かにメアは強いな。彼女のことを信用して良いか危ういがこの先何があるか分からないし、仲間を作るのはいい案かもしれない。


「分かった、一緒に修行しよう」


「やったぁ〜、でも、メアだけステータス見せて神人が見せないって不公平」


「そうだね。俺も見せるよ」


確かに不公平だな。俺も久しぶりにステータスを見たかったからいい機会だ。俺とメアは俺のステータスを見た。



【名前】坂本未來【男】 【16才】

【種族】神族 【レベル】350

【称号】神に選ばれし者、転移者、人間の限界を越えた者、魔王に召喚されし者、神の血族


【体力】 950000

【魔力】 450005

【攻撃力】700000

【防御力】150000

【瞬発力】888888


固有能力ユニークスキル】創造、全属性魔法、神眼、成長限界なし、時空魔法、空間魔法、付与魔法、叡智

能力スキル】言語理解、魔力制御、経験値100倍、必要経験値1/100、暴食、隠密、気配察知、力制御、覇気、殺気、神速、完全記憶、転移、身体強化、無限収納



…………………久々にステータス見たけど俺、強くなりすぎてない?

って神族に何?


『神族は神の血族の事です』


「俺……………人間超えて、神の一族になっちゃったって事か」


俺は自分のステータスに色々とスキルを作ってスゲーステータスになっちゃった。と、思いながらメアの方を向いた。


「未來、凄いよ。こんなに強いなんて」


「そんな事ないよ」


そんな目をキラキラさせないで。


「こんなに強いなら私の助けはいらないか」


メアがしょんぼりしている。


「そんな事ないよ。メアがいたら心強い」


「そう?」


「そうだよ。1人じゃ出来ることも限られている」


俺は嘘偽りない笑顔でメアに言った。


メアが少し顔を赤くして笑顔で‥‥‥‥‥


「分かった。メアも行く」


メアの笑顔を迫力あるな。可愛い………………


『未來さま、メアさんが自分の好みの女性だからと言って本来の目的を見失わないようにお願いします』


「そんなことないよ?」


『それならいいです』


マナはそう言って反応しなくなった。なんか怒ってないか?


「未來、少し疲れている?ここで休んでから行こう」


「そうだね」


俺達はここで休んだ。




俺は目が覚めた。何時間寝たんだろ?


『約五時間です』


「そっか。ありがとう」


起き上がろう。


ん、後ろから何かに抱きしめられて目を開け


後ろを見るとメアがいた。


「メア起きて」


身動き取れないので呼びかける。


「うわぁ、未來起きたの?」


一緒に寝てたメアがあくびをして言った。


「そうだけどメア抱きしめるの辞めて貰えないかな?」


「えっ」


「うわっ」


メアが一気に目が覚めたようで俺から少し離れ、顔を真っ赤にしている。


「おい、膝枕で恥ずかしがらなかったのにハグは恥ずかしんだな」


「だって膝枕は覚悟を決めてしたんだもん。

これは心の準備してないもん」


と、メアが抗議して来た。


「可愛い」


と、言ってからかってみた。

さらにメアが顔を赤くして


「そうやってからかうの辞めて」


「分かった、分かった」


俺はメア可愛いなぁ。

と、思いながらこの話を終わらせた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る