新田先生


https://kakuyomu.jp/works/16817330658533750868


ジャンル:短編現代?ドラマ

公開日:2023年6月8日

文体:文芸+α


 新田先生と書いてあらたせんせいと読みます。

 少し古い時代の文章を書いてみようかなと思い立って書いてみた作品です。実験的な要素にまつわる作中のとある人物には穏やかならぬ感情を抱いてしまいました。

 当初の構想とは異なる結末になりましたが、恐らく今のものが私の正解なのだろうと思います。


【解説】

 2023年6月11日の津多ノートに掲載したものを転載。


[年代]令和のお話。


[銘仙]普及用の着物。友禅とか西陣は一生物で庶民には難しいので、明治、大正、昭和の普段使いの着物として普及。


[暮しの手帖]1946年のスタイルブックを経て、1948年に創刊。当初は洋裁の型紙などがメインだった模様。当初の会社は銀座にあり、その後、すべての経歴は分からないが新宿、そして神田へと移った。


[魚尾]この作品では400字詰め原稿用紙の中央にある模様のことから、転じて原稿用紙の比喩。


[鏡太郎先生]昭和初期の流行作家である泉鏡花。昭和14年9月7日没。代表作はカクヨムでも読める「高野聖」。私は読んだことがないが「湯島詣」という作品も書いたことがある。


[黒電話]1980年代になる前までに普及していたアナログ回線用の電話機。かなり頑丈。電話機の自由化、携帯電話の普及などで急速に消滅。現在の回線でも使えるものがあるのかどうかは私には不明。


[橋本君]橋というものは日本では昔から境の一つとして考えられており、夜になれば異界としての彼岸と、現世としての此岸をつなぐものだった。


[宝蔵門]浅草は浅草寺にある仁王門のこと。東京大空襲で全焼し、昭和36年に再建した際に宝蔵門と名称が変わった。今にして思うと設定に矛盾があるので、作中の宝蔵門を浅草寺に変更します。ごめんちゃい。

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