緋華姉様、エルきゅん、カルマ、それぞれ単独では成しえないことを各自の能力をかけあわせることで可能とする展開は超熱いですね! 元は敵だったエルきゅんとカルマが仲間になるまでも相当に大変だったので、これまでの歩みの集大成なのもいい感じだと思います。
ただ少し気になったのですが、カルマのスティールが「盗むだけじゃなく出し入れもできる」というのは、奪った力を妹に分け与えていたことから分からなくはないのですが、今回のような使いかたもできるというのは読者が思いつくのは厳しいと感じました。
作者と読者では理解度に差があるので……
カルマの能力はこう使える! という情報が初出も同然に感じ、それが奏汰の作戦の答え合わせと同時だったのは、奏汰の作戦を推理して楽しむタイプの読者に対しては不親切な構造になっている気がしました。僕はあまり推理とかしないで読むタイプなので不満はないのですが。
ただ、奏汰の作戦の内容がここまで秘されたため、主人公の現在進行形の思考が読者に分からなくなり、感情移入しづらくなった。それはこの作戦の答え合わせそのものを推理小説のように楽しめる仕組みになっていれば充分に埋めあわせられるものの、そうなっていない。
そんな気がします。
もっとも、それが重大な問題だとまでは思っていません。そこまで気にする人もそうそういないと思いますし。それよりお伝えしておきたいのは、作者と読者の情報格差のことです。
以前もどこかで話したと思いますが、作者は作品について全て知っているのに対して読者は書かれたことしか知りません。そして作者は全て知っているため、本文でどれはもう書いていて、どれはまだ書いていないか把握しづらいんですよね。
それで、まだ書いていないことをもう書いたことのように扱って、読者には唐突に思われてしまう。今回のことはそのパターンに合致する気がします。
勇者商売、キャラ数も情報量も多いので;
本作でそのことを意識したのは、僕が先日「奏汰がエリスセナと夕暮れ河原で戦ったら負ける」と予想したのをりゅーるーさんが否定された時です。自分の異能ごと相手の異能を封じてしまうエリスセナの能力、奏汰ならそれ自体を打ち破ってしまうと。
超勇者たる奏汰の力をもってすれば、それが当然の帰結。
その認識を僕はりゅーるーさんと共有できていなかった。
それは奏汰がどんな強大な力と対峙しても、それを上回る新たな力に目覚めてきた、というのが本編では描かれていなかったからです。そういうことがあったというのは回想やツイッターでの補足で聞いていましたが、やはり本編でじかに見た現象でないと心に刻まれないようで。充分に凄いと分かっていたつもりが、まだ過小評価してしまっていたんですよね。
本作は膨大な情報量ながら僕としては混乱せずに話の筋を飲みこめていて、それはりゅーるーさんの書きかたが上手いからなのは間違いないと思います。ただ、さすがにノーミスでとはいかなくて、それがカルマが仲間がたくさんいると発言したのが嘘だったと知るのが遅れた、明里さんの目を塞いだことで一時は小鬼から逃れたのにまた追いつかれてしまった理由の説明が漏れていた、などに現れているのではないでしょうか。
りゅーるーさんは小説を書かれる際に僕とは比較にならない量のマルチタスクをこなされていて、その能力自体は強みとして今後も活用されていくのがいいと思いますが、一度に扱うタスクの数を少しセーブしてみるのも有効な気がします。
またくどくどと話してしまってすみません、今回はこれ以上です!
カルマたちの持ち場もすんなりいくとは思っていませんでしたが、またヤバイことになったっぽいですね。逃げてと言ってくれたのはひかる少年なのか? 次回も楽しみにしています!!
作者からの返信
あばばーーー!!天城さんこんにちは!!今回もこうしてご指摘を下さりありがとうございます!!超絶感謝です!!
実は昨日は朝から熱出してて、こちらの天城さんのコメント見るまで全然この話も見返したりしてなかったんですが、こうして長文を頂いてあれ?ってなって飛び起きて非公開にしてきましたww
これはマジで天城さんのご指摘通り俺の疲労と焦りから今回のようなミスが出たと思ってて、なんでかというと今回の部分の展開はかなり前から、それこそエルきゅんのとこあたりから最後の策はこれでいこうって決めてた部分だったんですよね。
でも実際なんかふらふらして書いてたらカルマが勇者も神の力の入れ替えも一人でやることになってて、そうしたら今度は助けた勇者たちはなにするんだったっけ……みたいなことをぼんやり考えながら更新してました!!マジでびっくりです!!
実際カルマの力の応用としては割と拡大解釈な部分もあるかと思うんですが、この一話に関しては俺がやらかしたのはこのカルマがなぜか神の力の入れ替えまでやっちゃう部分までで、捕まった勇者をエルきゅんのパワーと姉様の先導を受けて引っ張り上げるってのが本来の想定通りです!!
もしここで神の力の入れ替えまでやったって初稿の描写でやっちゃうと、割とこのあとの展開全部変えないといけない(そもそも助けた数万の勇者っていう超パワーが手持ちぶさたになる)というかなりヤバい状況だったので、天城さんがこうしてしっかり俺に配慮しながら指摘してくれたのはマジで助かりました!!
この後の展開はここから助けられた勇者たちの力も合わせて神様の力をこの世界に引っ張ってきてなんとかする……って感じです!!これで違和感やご都合感はかなり減ると思うので、この後はちゃんと想定通り!!しっかりやっていこうと思います!!
いつも本当にありがとうございます!!
勇者達の力を合わせた合体技の効果はあったと
思いきやまだ難関が残っていた。
乗り切れ。
作者からの返信
きえーーーー!!ムネミツさんこんにちは!!!今日も御覧下さりマジでありがとうございます!!超感謝です!!!
今回ちょっと内容でミスがあって一度ひっこめましたが、初稿と比べて変わってるのはカルマがやることが勇者の救済と神の力の入れ替えじゃなくて、勇者たちを助けることだけになってること!!
ここで勇者も神の力の入れ替えもカルマがやっちゃうと、助けた勇者たちの出番がなくなっちゃうんですよ!!それなのになんか勢いでそのまま書いちゃってました!!なので特にそこ以外は大きな変更点はないので、そのまま読んでくださって大丈夫です!!
いつもありがとうございます!!
えええええええっ!!!!!何が起こったんだ?!
作者からの返信
あばーーー!!ヒサコさんこんにちは!!今回も御覧下さりありがとうございました!!超感謝です!!
ちょっと一度内容を変更しましたが、変更点はカルマがやることが勇者の救済と神の力の入れ替えでは無く、勇者の救済のみになってることです!!かなり以前から俺自身ではそうすると決めてて、救済した勇者たちの力で今度は神の力も集めるーって流れで決めてたんですが、実際書いてるときにそれを忘れてて初稿の内容になってました😇
でも変更点はそこだけなので、普通にそうなったんだなって読み進めて頂ければと思います!!本当にいつもありがとうございます!!
やっと本番か! と思いきや……これは敗北フラグとかだったり?
一体何が現れたんだ……?
作者からの返信
あばばーー!!ミレニあんさんこんばんは!!!またまた引き続きご覧下さりありがとうございます!!!超感謝です!!!
そしてツイッターの方でも言いましたが、実は奏汰と新九郎のラストバトルという点ではこの前の無条戦がそうなんです。なのでここからは本作のラスボス。本作としてのラスボス戦という感じで頑張って貰います!!