AbilityBattleInSchool
@KR_shosetu
第1話 終わった平穏
キーンコーンカーンコーン
始業のチャイムが鳴る。このなんともない普通の私立高校、YK高校の普段と変わらない日常が始まる。
...と思っていた。
「えー、みんなニュースは見たな。今日、人間の隠れた能力が発見されたらしいのでくれぐれも暴れないように」
と担任の鬼怒田が言った。ちなみに名前が怖いが身長190cm100kgのゴリゴリマッチョで見た目も怖い、でも教師としての実力は高く正義感も強いのでその見た目と相まって鬼怒田がいる学年はいじめが一切起きないらしい。
「え?すみませんどういうことですか?」
学級委員の山田が言う。みんな気になっていることを言ってくれるのはありがたい。まあもしデスゲームにでもなったら一番最初に死ぬような奴なんだろうけど
「ああ、お前ら誰もニュース見てないのか。まあさっき言った通り人間に隠れた能力が発見されたんだよな。例えば空を飛んだり、火を噴いたりとかそういう感じのやつが。まあとりあいず体育館で能力の検査ができるらしいのでみんな調べてもらってこい。」
え?隠れた能力が発見されるようになったのって今日だよな?なんで当日にもう設備整ってるの?
まあいいや。俺は親友の高木瑠が一緒に行こうぜと誘ってきたので疑問は捨てて検査を受けることにした。
「俺の能力空を飛ぶ能力だって!昔から空飛んでみたかったんだよな!!」
「私の能力は1kmまでならテレポートできる能力だった!」
「僕の能力は10メートルの大便を出せる能力だったよ!!」
「ウチの能力は一度だけ生き返れる能力~」
そんなこんなみんなの喜びの声が聞こえる。俺もあんな感じの能力だったらいいなあ。
え待って今10メートルのうんこ出す能力なかった!?
「高木瑠さんですね。あなたの能力はビームや気弾を打つことができる能力です」
「やった!なんかよくわからないけどうれしい!!」
「ちなみにビームや気弾をためるときは浮くこともできます。」
瑠の能力は強そうでいいな。俺はどんな感じの能力なんだろ。
「桜井正弘さんですね。あなたの能力は...時間を操る能力です。」
へえ、時間を操る能力ね、時間を操る能力、時間を止める能力...
最高やんけ
「すげえ!桜井の能力時間を操れるの!!うらやましい!!」
「女湯入り放題やん!!」
「テストもカンニングできるし最高じゃん!!俺なんか体力テストの得点が2倍になる能力だぜ?」
なんかよくわからない能力持ってるやつがいたが、まあ俺はその日、クラスの男共にちやほやされたよ。女子からは汚物を見るような目で見られていたがな。
そんなこんなで帰りの会を迎えた。まあ俺は時間操れるから学校の時間なんか速攻で終わらせることができるわけなんだが。
その時だった。
”ビー、ビー、ガガガガガガ”
!?
みんなが変な音がしたほうを向いた。そこにはさっきまでなかったはずのモニターが置いてあった。
「何だこれ。まあいいや、あやしいし壊すか」
瑠が気弾をモニターのほうに打った。ドガアッという音とともに煙がもくもくと出てくる。おそらく威力は相当高いのだろう。
しかしモニターは無傷だった。
”いやあ、この学校の人たちはなかなかひどいね。まあいいや。俺の話さえ聞いてくれれば”
少し低い男の声が聞こえた。
「え?ナニコレ?」
「誰のいたずら?」
「趣味悪っ」
教室はがやがやとにぎわった。当然だ。気づいたら変なモニターがあってそこから謎の男の声が聞こえるのだから。
”うるさい”
「ナニ~この声。マヂうるさいんですけど~」
”一度警告したはずだ。「うるさい」と”
その声と同時に先ほどしゃべっていたギャル、騒欺(さわぎ)がモニターから出てきたピストルのようなもので打たれた。心臓を貫通をしただろう。おそらく即死だろう。
「え、マジ?」
「人死んでんじゃん。救急車!」
「きゃあああああああ!!」
”貴様ら、うるさい”
教室は騒欺が打たれたことにより混乱していたが、謎の男の声により静かになった。自分が打たれたくないからだ。
”お前たち、えらいぞ”
とモニターの男は俺たちのことを褒めた。
その日、俺たちの2-Aは一人の死人を出した。
それから俺たちは各々学校にある部屋で寝ることになった。その前にモニターの男が言っていたことをまとめようと思う。男は自分の名前をアグリーデーモンと名乗った。アグリーデーモンの能力は強制的にデスゲームを開催することらしく実は日本にはもう俺達2-Aの人しか残っていないらしい。それが本当かどうかはわからないけど瑠がSNSを開くとインターネット障害が起きていた。その時ネット障害のニュースなどは流れていなかったので本当に人がいなくなったことでインターネットを整備する人たちがいなくなりネット障害を起こしたのかもしれない。
まあとりあいずアグリーデーモンが言っていた話に戻るのだが、この学校でペアを組み、最後に生き残った一組のみがデスゲームから逃げれるのだそう。ちなみにデスゲームが終わるとまだ人がいる外国に飛ばされてさらに言語まで完璧に覚えている状態になるという。まあつまりここでは殺し合いをして生き残るしかないというわけだ。
そうして俺たちの平穏は終わった
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