四十雀の箱庭
さわこし
出来心
40歳まで残り数ヶ月。
辛うじて結婚はしているけれども子供無し。義理家族と同居していてそこそこ不健康…とままならない人生だと自覚している。
マクドナルドのアップルパイを齧りながら「自分は何者にもなれないけれど自分以外のものになるつもりもない」と最近読んだ本の影響をまる受けしてるなーと思いながらガンプラを作る夫を横目になにかを残したい気持ちが湧いて完全に勢いだけでアカウントを作成した。
出来心といえばよいのか。
小学生の時に母親がバレンタイン用のチョコレートを隠していたけれどそれを見つけて食べ尽くし、歯の隙間にチョコがついたままでしこたま怒られた事を思い出す。
人のチョコを見つけ食べてしまおうという出来心。
罪悪感まみれのチョコは幼心には甘美であり自分に甘い私は人のものを奪うという行為に没頭するがそれはまた別のお話。
通年続いた父へのチョコはその年より市販品になり隠し場所もなくなった。数ある両親への謝罪の1つである。
39歳。不定期勤務のパート。腰が悪く友人少なめでなにも考えずに行動する社会に溶け込めない女。
自覚している私はこんな人間ということだけ説明とします。
子供の頃の夢は作家になる事。
今から作家にはなれないけれど子供の頃の夢を少しでも満たせればと思います。
途中まで作って飽きたプロットがそこそこあったが夢破れた際に全て処分した。きっとドラマ形式より名前のフェイクをつけながらの実体験の方が書きやすいことを願って。
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