第110話 【番外編:ミラとキースの手紙】
―――その後のミラとキースの文通をこっそり覗き見!
「拝啓、キース様。
先日の放課後は、課題のお手伝いをしていただき、ありがとうございました。
おかげで小テストでもトップをとることができました。
キース様の教え方がお上手なので、頭にも入りやすくその後も問題なく課題をこなすことができております。
そういえば、先日お借りした歴史書は非常に興味深くあっという間に読み終えてしまいそうです。
来週、ニコル様主催のお茶会でお屋敷にお伺いいたしますので、その際にお返しできればと思います。
今度のお茶会では、聖なる日が近いこともあり、ブッシュドノエルというお菓子教室をしていただく予定です。
もし上手に出来ましたら、受け取ってくださいますか?
また学園の図書室でもお会い出来るのを楽しみにしております。 ミラ・テッド」
--------------------------------
「拝啓、ミラ様。
こちらこそ、僕自身もミラ様から学ぶことが多く、非常に助かっています。
小テストの結果も良かったとのことで、嬉しく思います。ミラ様が努力された結果です。
あの歴史書はかなりのページ数ですが、もう読み終えてしまいそうなのですね!
ミラ様は本当に本がお好きで、僕も毎回選びがいがあります。
それから、ブッシュドノエルの事は妹からも聞きました。
ミラ様が作られた貴重なお菓子を、僕がいただいてもよろしいのですか?
僕としてはもちろんありがたく頂戴できればと思っています。いえ、ぜひ僕にください。
楽しみにしています。
話は変わりますが、来年の"冬の女神祭"ですが…一緒に行くお相手はお決まりですか?
また図書室でも屋敷でも、お会いできるのを楽しみにしています。 キース・ワトソン」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます