｢みなさん、お集まりいただき、ありがとうございます！｣

急に呼び出されたこともあって、

目の前の屋敷中のみんなが『なにがあったんだろう』と、ソワソワとしている。

コホンと咳払いをしたあと、わたしは早速、

1か月目の健康計画書を見せながらプレゼンを始めた。

―――伝えた内容は書いていたとおり！

これからの毎日のルーティンと、

3食のメニュー+おやつについてだ。

なぜ本格的に健康を目指すことになったのかの理由については、

｢もう2度と、みんなを悲しませたり驚かせたくないからです！健康になって、みんなと楽しい時間をもっとすごしたいのです！｣と少し涙ぐましい演技をしながら訴えかけた。

そのあたりはもう、効果抜群だ。

『私達のことを想って、そんなふうに考えてくれていたなんて…』と、感動している様子であった。

まさか、自分の私欲を叶えるためにこんなことをしているだなんて言えない、絶対。

そんなこんなでひと通り説明を終え、

みんなからは快諾をもらった。

お父様からは｢絶対に無理はしないこと。少しでもなにかあれば必ず相談すること。｣と条件を出された。

なんてやさしいんだろう…

イケメンなだけでもありがたいのに。

前世の父親に爪の垢を煎じて飲ませたい。

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