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さっきは話せたけど、実習することになったら緊張して上手くできなくなっちゃうかも!


「続いてSランク執事、黒瀬大和」

「はい」


黒瀬大和……へぇ、大和と同姓同名の人っているんだ。

私は立ちあがった彼に視線を向ける。


すると目を丸めた。

って、大和じゃん!!あの朝しゃべった大和じゃん!


どうして執事科にいるの!?


朝話した時は、制服だって普通の制服だった。

だからてっきり普通科に行くものだと思ってたのに!


し、しかも……大和がSランク……。


私は情報量の多さに今起きている出来事についていけなかった。


「黒瀬大和。趣味は特にありません。お嬢様とは対等であり、頼れる右腕になりたいと思っています」

「キャー!カッコイイ!」

「対等だって~!めちゃめちゃいいじゃん」


周りの人は大和の自己紹介にキャーキャー盛り上がっていた。


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