第22話
半年ぶりにご主人の元に帰っていた僕。
当然とも言うべきか、ご主人の元から離れていた半年間、僕はアイオーンチャンネルの方にも一切顔を出していなかった、
「やっほー、みんな久しぶり。僕のこと覚えている?」
そんな僕は半年ぶりにアイオーンチャンネルに顔を出していた。
コメント
・キタワァ━━━━━━(n'∀')η━━━━━━ !!!!
・久しぶりのイムちゃん!
・おかえりぃ!
・おぉー!!!
・改めてイムちゃんの人化見るとその見た目の綺麗さ半端じゃないな。意味わからんくらい綺麗。
・今までどこ行ってたん?
・ずっと待っていたよ!
僕はアイオーンチャンネルで一人、人化状態で顔を見せ、配信活動に勤しんでいた。
「いやー、ほんとお久。ちょっとリーフたちのブランディング的に僕がそばにいると結局イムが倒せば解決するやん?って言われてうちのご主人を英雄にしようぜ計画が上手くいかないと思ったから、てってこ海外旅行していたよ。僕がいたらリーフたちも死ぬことは無い、って高を括っちゃいそうだし」
僕はコメント欄の反応を見ながら色々と話していく。
主に僕の思惑だったり、海外旅行のことだったり、今回のダンジョンスタンピードの件だったりを。
「僕としては結局のところどーでもいいってのが本心だからね。人類が生きようが死のうが結構どっちでもいいし、日本滅びりゃ海外に遊びに行くし、人道とかの概念もスライムには分からんし……僕にとって重要なのは面白さ。僕が俺TUEEEEしてダンジョンスタンピードを解決して何がおもろいと?リーフたちが成長しながら周りの人に認められ、ダンジョンスタンピードを解決すんのがええやん」
コメント
・この世界を楽しむ悪魔かな?
・上位種感半端じゃない
・このスライムは人類の敵!早く殺すべき!
・俺TUEEEEもええやん、俺は好きだよ
・倒せないんだよなぁ
・イムちゃん倒せるならスタンピードに俺ら苦労してない。
「むみみ、リーフたちが強くなり、本当の勇者として僕に立ち向かってくるってのもおもろいなぁー。スラムの世界で閉じこもるように過ごしていた少女の世界を広げ、数多のことに手を貸した盟友が実は敵ってのも熱い展開……実にそそられる展開と言えよう」
僕は久しぶりのアイオーンチャンネルの視聴者との交流を楽しむのだった。
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