第67話 私たち三人で毎日お弁当作っちゃっていいの?
俺があらかた食べ終わったタイミングで岩清水が切り出した。
「えっと……明日からの多々良くんのお弁当どうしようか?」
なんのかんの言って仕切ってくれる委員長体質の岩清水がいるからこういうときは本当に助かる。
「さすがの多々良くんも食べ過ぎみたいだし、毎日この量じゃ大変だよね。
えっと……まずはお弁当作っちゃいたさそうなのが私と陽菜ちゃんと
委員長がテーブルを見渡すと、その三人で間違いなさそうだった。
正確には藤岡が向かいの席にいた丸川を羽交い絞めしているがあれはじゃれ合いだから放っておいていいのだろう。白ギャルの藤岡に目線を送ると、すごくそれっぽいウィンクを返してくる。
丸川が自分も弁当を作る組に参加しようとしているのは分かるが俺も命が惜しいので藤岡に任せる。
マジで命が危険なお弁当が出てきそう。せめて人間の食べるものをきちんと教えてからにしたい。
「えっと……ローテーションで三人でご飯とおかずとサラダを担当して持ち回りとかどうかな?
それだったら多々良くんも分量で困ることもないだろうし私たちの負担も小さいんじゃないかな? 私は多々良くんに毎日お弁当食べて欲しいって思うし」
陽菜が提案する。
「そうだな、三日に一度しか弁当を作らないうえに、残りの二日間は旦那様が別の女が作った弁当を食べるところを眺めさせられるのは中々キツイものがあるな。私は賛成だ」
「でも多々良くんはどうしたいの。私たち三人で毎日お弁当作っちゃっていいの?」
岩清水が俺に話を振ってくれた。
「三人とも料理が上手いしすごく嬉しいけどいいのか? もともと学食に行こうと思っていたからこうやって皆でわいわい昼飯が食べられるのも楽しいし。
ただなんか負担かけてるみたいで」
三人の想いが伝わってくるだけに断るのは
ところでいつお弁当を作って貰えるほど岩清水に関してはフラグが立ったんだろう? ついでに陽菜もお弁当に関しては凄く積極的だし。
「それじゃあこういうのはどう? 私たち三人でお弁当を作って陽菜ちゃんの言う通り主食、おかず、サラダで分担。
ラインでグループを作ってある程度メニューは前日までにすり合わせ。おかずでカレーを作って主食担当がパンケーキだったら困っちゃうでしょ?
あと多々良くんにはあくまで材料費として毎日500円ほど私達三人に対して出してもらうっていうのでどうかな?……計算したら一人頭月3000円くらいになるかなって思うけど他の二人がそれでいいなら私はそういう感じでいいかなって思う。どうかな?」
岩清水が提案してくれた。二人が頷き、俺にも不満はないどころか得しかないので頷く。
「不都合がありそうならまたその時に対応するってことで、それじゃあ明日からお願いするよ」
こうして毎日からのお昼の予定が決まったのだった。
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お弁当に関してはハーレムと言っても過言ではない状況です。
タイトル回収? これでタイトル回収したことにして欲しいなぁ。
お弁当作って貰って女の子に囲まれて(1人男子だけど)お昼ごはんってハーレムだと思う! 作者はそう信じている。
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