ep24 会長郡と紹介
鐘子さんの後に着いていくと広い会議室のような場所に通される。 そこには5人の人が目の前に座っていた。 その中には小林先輩、柳原先輩までいた。 まさかこの5人は……?! 小林先輩は僕の方を見るなり微笑みながら手を振ってくる。 なんか怖い。
「ようこそ!我が学園へ! 僕はこの学校の生徒代表を務めている柳原 秋だ、生徒会長を務めている! 」
両手を広げて自己紹介を始める柳原先輩。 生徒会長、そう言った瞬間周りの人がざわめき始める。
柳原先輩は満足そうな顔をしていた。
「僕はこの学校のルールを守らせるための風紀委員会の会長をしている。 小林 陽瑠 」
そう言うとメガネをクイッと上げる。 女性の黄色い歓声がキャーッと上がる。 どうやらファンクラブがありそうだ。
「ももは
ほわほわする会長だ。 雰囲気が柔らかく、喋る度に肩まで伸ばしたくるくるの髪が揺れる。 男性陣が鼻の下を伸ばしている。
「私は
丸メガネがきらりと光る。 言葉は硬いが、とても声は明るく顔も笑顔だ。 何故か俺の方を見つめている。 俺に惚れたかもしれない。
「ふーちゃんはねぇ、かんきょうかいちょうなんだよぉ? なんかねぇ、しぜんのせいび?とかびょーいんのかんり?とかやってるみたーい 」
小学生……? とも思える身長としゃべり方は1部には重宝されそうな人だ。 おいそこの男子、惚れるんじゃない。
「環境会長は世代が変わったばかりなんだ、彼女は小学部だから基本的に高校部に来ることはないんだが今日は特別に来てもらった 」
鐘華先輩がフォローをする。 1部の男子がふぉおおと雄叫びを上げている。 その姿にふーちゃんはヒッと怯えだした。
「ふーちゃん、こわいひときらい 」
ぶるぶる震えて隣の資料を見ている女の子に捕まっている。 お姉さんだろうか。
「お前ら、失格だな 」
鐘華先輩もちょっと引いていた。 俺は違いますよ?
「彼女の名前は
彼女はこちらを振り向くことなく、黙々と書類に目を通している。 何故か俺はその姿がやけに気になった。
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