君とこの世界で。
朝ドラ猫
Pr 能力と電車
縦に揺れる電車は不思議と眠気を誘われてしまいウトウトしてしまう。 これはゆりかごの中の赤ちゃんのときを思い出すからなんだそうだ。 手元のスーツケースを撫でながら窓の外をぼんやりと眺めていた。
現在時刻はちょうど朝6時を回った頃、家の近くの駅から30分くらいたった頃だろうか。 この後1度棚沢市で乗り換えて特急に乗らなければならないので始発に乗ってきたのだが、まだ1時間以上あるってまじかよ。
今向かってる所は
大学や、高校中学小学だけでなくあらゆる学校がここに詰まっている。 もちろん居住区もあって、大都市東京にも劣らないと言える人口が住んでいる。
翔高市に共通していえることはどの学校も
「自分語りで夢と希望でいっぱいね 」
ふと隣から冷たく、どこか嘲るような口調で話しかけられた。 もちろん相手は分かっている。 同じ小学校、同じ中学校、そして同じ高校の幼なじみの女の子。 いや腐れ縁と言うべきだろうか。
「お前…… それ知らない人にやったら傷害罪だからな、俺だから許してやる 」
「夢っていいわよね、いつまでも色褪せないわ 」
「あっ、お前絶対訴える。 名誉毀損と傷害罪と…… 」
「うるさい男は嫌われるわよ 」
くっ、ぐぅの根も出ない。 変にこいつの気を起こして能力を使われたらたまったもんじゃない。 でも、こいつ能力を使わなくても言葉だけで精神崩壊させられるんだもんな凄いよな尊敬するわ。
「|
「あーはいはい、そーでごさんすか。 」
適当にあしらって再び窓の外を眺める。 相も変わらず低いマンションが外の景色を飾っているがそれももう飽きた。 海の上を走る特急に早く乗りたいと思いながら眠りについた。
『次はぁぁあしゅぅちゃくうぅう棚澤市いいぃぃぃい…… 」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます