推しのVtuberのリアルがアバターよりかわいい件
Iceman
第1話 推しと会いました
(俺は武井博人というごくごく普通の高校生だ。
そんな俺には人には言いにくい趣味がある。
それは・・・ 推し活!!!!!
推し活とは、恋愛とはまた違う ー好きー を探求していくことである
つまり、簡単に言うとオタクである
最近はVtuberという架空のアバターを通して交流するという活動がインターネット
上でサイトを問わず盛んになっている
Vtuberはたくさんいるが最近は「猫耳 あいす」「猫耳 みかん」 という姉妹系を推している。)
どこへ行ってもこの娘達のことが頭から離れない...
登校中の今でさえ頭の中で誰へ向けたものでもないこんなことを考えているくらいだ
今学期のテストの結果次第では、この推し活のことも考えなおさないと...
「あの~!済みませ~ん!」
遠くから聞き覚えのある声が聞こえた
「このお財布落としたの、あなた?」
それは父の形見の財布だった。
「あ、すみません。俺のです。ありがとうございます。」
我ながら財布を落とすとは不用心にもほどがある
「次からは気を付けてね」
服装から見るにうちと同じ高校の生徒のようだった。
(そしてすごくかわいい、うん二次元よりよっぽどかわいい。)
「あなたも私と同じ高校でしょ?」
「そうです」
「あの、すみません。俺たちどこかで会ったことありましたっけ?」
「私の記憶にはないけれど?」
「そうですか。すごく聞き覚えのある声だっ―――――」
にゃおっ
近所にいる野良猫の声だった
はっ......
なぜ気づかなかったのだろう...
「猫耳 あいす――――」
「???」
「猫耳 あいすさんですか!?!?!?!?!?!?」
「え?」
「俺すごくファンで―――――――」
「きゃああああああああああああああああああああああああああああああ」
あの顔からは想像できない速さで逃げてしまった。
「え?あの、待って...」
恋人に振られたような感覚に陥った。
まあ、恋人出来たことないんですけど...
勝手に一人で二重の悲しみを背負った。
(なんで逃げたんだよぉ
普通に泣きそうなんですけど
でも、すごくかわいかったなぁ
あの反応から見て本人っぽいし、なんならアバターなんかよりいい顔してたぞ。
しかも、同じ学校の生徒だったとは!)
ここで今まで憂鬱だった学校が一気に天国へに見えた
(さらば同志よ、俺は次のステージに向かうぞ。)
猫耳姉妹のファンに心の中でキメ顔をした。
そうして俺は心はルンルン移動方法はスキップで今日も推し活に励もうと学校に向かった。
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