貴方に

雲下うさぎ

貴方に

雨の中浮き立つような紫陽花よこの喜びはどう書くべきか

雨上がり紫陽花残る水滴よこの美しさどう表わそう

胸の中紫陽花残す感動をうたう喜び注げ貴方に


管の先膨らむ想いシャボン玉みたいに想い軽快に出ず

シャボン玉青空広く空高く私の言葉想いも乗せて

高い空届かず割れたシャボン玉それでも空へ届け貴方に


台風もどこ吹く風よ詩の心子供のように夢中で書く詩

詩を書いて言葉に想い紡いでくまるで言葉の編み物みたい

落雷の恐怖無視して詩を詠んで言葉浮かんでそして貴方に


二人きり紫陽花の道散歩して私うたいしこの美しさ

夏空よの二人過ごした思い出よシャボンのように淡く美し

落雷に怯える貴方可笑しくて二人騒いで響け貴方に


燃え上がる大きなともしび蜃気楼まなこに映る至福の追思ついし

燃え盛る屋敷の中で何思う貴方は一人炎の中で

燃え尽きて燻る灰よ思い出よ「返せ! 私の平穏な日々!」


眠れぬ日飴玉飲んで詩を書いて私の心慰めたまえ

微睡んで童話のようなともしびよ揺らめく明かりぼやける言葉

夢に見た明かりの先の追憶よ揺らめく想い居ない貴方に


黒い服花束持って雨の中頬を濡らして激しい雨よ

うたいます冷たい石の観衆よ紡いだ想いせる貴方に

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貴方に 雲下うさぎ @kumosita

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