第26話 最終階層目前
「とうとうだな」
最初、このダンジョンに落ちてきたときは絶望しかなかった。攻略できるとも思わなかったが無我夢中で上り続けてきてようやくこのステージに立てる。
本当に長かった。ダンジョン最終階層である第一階層の今までとはかなり雰囲気の変わった巨大な扉を目の前にしてこれまでのダンジョン生活の事を思い返す。
「うむ。だがここからが一番の鬼門だろうがな」
今までの経験からして最終ボスともなると途方もないくらいに強い魔物の可能性がある。ただ、俺達もこれまでかなり成長してきた。
俺のステータスはこれ。
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名前:葛西ライト
種族名:異世界人
称号:魔王候補
レベル:9999
スキル一覧
ユニークスキル:『鑑定lv.10』『宝玉生成』
常時発動スキル:『暗視』『身体強化Ⅴ』『状態異常無効』『魔法強化Ⅴ』『魔法防御Ⅴ』『物理防御Ⅴ』
魔法スキル:『全属性魔法lv.10』『闇魔法lv.10』『毒魔法lv.10』『爆発魔法lv.10』『雷魔法lv.10』
特殊スキル:『パーフェクトヒール』『貫通』『収納』『変装』『投擲』『剛力』『かまいたち』『擬態』『感知』『氷獄』『獄炎』『探知』
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そしてアリスのステータスがこれだ。
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名前:アリスフォード
種族名:魔族
称号:魔王候補
レベル:9999
スキル一覧
ユニークスキル:『暗黒魔法』『鬼神』『融合』
常時発動スキル:『暗視』『身体強化Ⅴ』『魔法強化Ⅴ』『魔法無効』『物理防御Ⅴ』『状態異常無効』
魔法スキル:『全属性魔法lv.EX』『闇魔法lv.EX』『毒魔法lv.EX』『爆発魔法lv.EX』『雷魔法lv.EX』
特殊スキル:『パーフェクトヒール』『貫通』『収納』『変装』『投擲』『超剛力』『かまいたち』『超音波』『熱光線』『収納』『獄炎』『飛翔』『バリア』『受け流し』
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二人ともレベル9999になってからかなり時間が経っている。恐らくこのレベルが生き物として到達できるであろう限界なのだろうとアリスと話していた。スキルの数も増え、スキルレベルもほとんど限界値にまで達している。これ以上ないくらいに最終階層に向けた準備は整っていた。
そして俺のアルムの能力がこれだ。
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アルム名:魔王カイザー・ウラヌスの剣
等級:終焉級
ユニークスキル:『王の息吹』
常時発動スキル:『身体強化Ⅴ』『魔法無効』『物理防御Ⅴ』『魔法強化Ⅴ』『状態異常無効』
魔法スキル:『光魔法lv.EX』
特殊スキル:『バリア』『超剛力』『飛翔』
魔王カイザー・ウラヌスの宝玉による祝福を受けた剣。効果を一つ選び、剣の持ち主または持ち主が認めた他者へと付与することができる。ただしその場合、他の効果は消失し宝玉は壊れてしまう。
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500階層に現れた超強力な金の龍から作り出した宝玉。400、300、200、100階層でも『魔王』の名を冠するボスが現れ、それらも宝玉化した。
魔王カイザー含めたその五種類の宝玉を俺の中で密かに『魔王シリーズ』と呼んでおり、そのすべてにユニークスキルという超強力なスキルが備わっている他、それぞれに役割の違う力が宿っている。さらに切れ味もそれまでの宝玉に比べて格段に変わっており、まさに俺の持つ宝玉の中で最強の宝玉たちであった。
今回は素早く極大の光のブレスを放つことができる『王の息吹』を持つカイザー・ウラヌスの宝玉を装着しておく。
そういえば、俺が宝玉化してスキルを手に入れることができるから麻痺していたけど、よく考えたら単体でこれだけのスキルを持ってるのって改めて考えてみれば異常だよな。流石は魔王。
「さてと、それじゃあ行くか」
そうして俺達は最後の階層、そして最後のボスが居るであろう扉を開くのであった。
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