第58話 『地球の正義』 その10


 しかし、プリンさんは、今までには見せたことのない、驚くべき、そう、驚くべき力を示した。


 身体が、少なくとも、100倍くらいには、拡張した。


 1000倍かも、10000倍かも、しれない。


 しかし、元々多次元生物である『我々』にとっては、ほとんど意味がないはずであろう。


 が、そうではなかったのである。


 その身体は、三次元から多次元を貫いたのだ。


 まさに、常識破りだったが、地球人類には、プリンさんがバラバラに成ったようにも、途中から消滅したようにも見えた。


 『なんと。』


 さすがの、じょうめも、訳がわからなかったらしい。


 プリンさんは、そのまま、つまり、はでに、暴れたのである。


 おかげで、『我々』の世界は、巨大な洗濯機や、巨大な竜巻に、かき回されたように、なってしまった。


 その被害は、莫大なものであった。



     🌪️ 🌪️ 🌪️


 

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