ダンス・ウィズ・ソールズ

路峰詩音

 プロローグ

435:名無しの霊

なあ、知ってるか?


 とあるゲームの掲示板にこんなうわさが流れていた。


436:名無しの霊

戦闘集団セームネーム。

437:名無しの霊

あ~知ってる知ってる~なんか性別も種族もバラバラなのに決まって同じ時間に強いエネミーやら有名な実力者プレイヤーを倒して回ってるってやつだよな?

438:名無しの霊

何ですかそれ?

439:名無しの霊

お!もしかして新人か?

440:名無しの霊

はい。それで、そのセームネイム?ってなんですか?

441:名無しの霊

説明しよう!

‥‥‥あれはそう、仕事終わりにクエストアイテムの納品のために静岡へ向かう途中だった‥‥‥

442:名無しの霊

なんか始まったぞwww。

443:名無しの霊

一応まじめに話すつもりなんだよな?

444:名無しの霊

しっ、ちょっとくらいつきあってやろうぜwww

445:名無しの霊

だまらっしゃい!

‥‥‥それでだな、その時超強いエネミーに遭遇しちまったんだ。俺はここで死んだらまたリス地からスタートだと思った俺は全力で逃げたさ、尻尾を巻いてな‥‥‥

446:名無しの霊

カッコイイつもりなんだろうか‥‥‥。

447:名無しの霊

はっきり言って尻尾巻いて逃げたはダサい。

448:名無しの霊

せめて立ち向かった、ぐらい入ってほしい。

449:名無しの霊

だから黙れというとるに!

‥‥‥逃げている途中とうとうそのエネミーに追い付かれた。そして俺は思った。「あ、これ死んだわ」と。

500:名無しの霊

だからせめて立ち向かえよ。

501:名無しの霊

ていうか長くなりそうですね。

502:名無しの霊

酒持ってくるわ

503:名無しの霊

その時だ、空から突然鳥系統の幻獣種の女の子が降ってきた。

504:名無しの霊

親方!空から女の子が!

505:名無しの霊

妄想もたいがいにしろ。

506:名無しの霊

その女の子は一瞬で超強エネミーを倒したんだ。俺は何者かと気になりそいつのプレイヤーネームを見たんだ。そしてその子の名前はドールという名前だった。

507:名無しの霊

ちっ、いじりがいのない。

508:名無しの霊

もう慣れて無視しやがった。

509:名無しの霊

アンタらひどいな⁉

510:名無しの霊

そして次の日今度はどっかの世紀末の暴走族みたいなヒャッハーした見た目のPKに捕まったんだ。

511:名無しの霊

あ~そいつら知ってるわ~。

512:名無しの霊

私も遠目で見たことありますね。

513:名無しの霊

その時俺はやべぇのに縁があんじゃねえかと思ってしまった。そしてこんどはものすごいスピードで走ってくる悪魔族の筋骨隆々のナイスガイが俺をかばってほぼ一撃でヒャッハーな見た目下の奴らを倒したんだ。そしてそのプレイヤーネームを見たんだその名は‥‥‥ドール。

514:名無しの霊

?でも同じ名前のプレイヤーっていないんですよね?

515:名無しの霊

そうなんだ‥‥‥そこで俺はとある噂を思い出した。同じプレイヤーネームを持つ戦闘集団セームネームを‥‥‥。

517:名無しの霊

へー。

518:名無しの霊

ちなみに俺も見たぞ。

519:名無しの霊

どんなだった?

600:名無しの霊

なんか性別のわかりずらい見た目した怪異族だったな。なんか鎌鼬っぽいやつだった。名前は例の通り。

611:名無しの霊

私は、男の子の姿をした風妖精の子に風刃ノ護符を五個貰ったんですよね。その子もドールって名前でした。

ちなみに前その護符のおかげでエネミーがいっぱいいるモンスターハウスから逃げ切れたんですよね。

612:名無しの霊

ちなみにその護符の効果は?

613:名無しの霊

えーっと、攻撃してきた対象を風の刃で即死させる、という効果でした。

614:名無しの霊

マジか⁉カウンター系の呪符ってかなり高度な技術がいるって聞いたんだが?

615:名無しの霊

そうだな、俺も攻撃系の呪符は作れることには作れるが、カウンター系は作れたことがないな。

616:名無しの霊

そんなにか?

617:名無しの霊

ああ、二種類以上の特性を併せ持った呪符やアイテムを作るには相当な技術と異常な集中力がないと出来ねぇ。

618:名無しの霊

前に一度だけ作れたことがあるがそれ以降は何度試してもできなかったんだよ。

619:名無しの霊

そういえば何の話してたんだっけ?

620:名無しの霊

セームネームの話だろ?

621:名無しの霊

めっちゃ脱線したな。

622:名無しの霊

ちょっとゲームの噂やらなんやらの別スレ作ったわ。

これ、URLな。

623:名無しの霊

サンキュー。

624:名無しの霊

39!

625:名無しの霊

サンクス。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る