タイトルにありますが謎の京女が出てきます。読む前には、絶対に正体を見抜けません。それぐらい突飛な人物です。この京女と陰陽師の主人公の掛け合いが非常に面白いです。普通でない二人が繰り出す、そこそこ普通の人間模様を楽しんでください。さらっと書きましたが、主人公は陰陽師です。これも結構、展開に作用します。にしても、設定がもりもりで、読後でも完全に消化しきれないぐらいのボリュームです。ここまでの設定を物語にできる才能に感服です。