「マスク社会になったので、口裂け女の出番がありません。」

結城春香(ゆうき はるか)、26歳、美人だが怖がり。彼女はマスク社会になり、渋谷駅に通う度に毎日同じ風景に飽き飽きしていた。ある日、帰り道で口裂け女の噂話を友達としていた。


 友達たちは口裂け女に遭遇したことがあると嘘を語り、春香はムキになり違う道を通ることに。薄暗い道を歩いていると、その瞬間、後ろから足音が近づいて来た。春香は静かに振り向き、目の前には黒いマスクをつけた口裂け女が立っていた。怖がりな春香は全身が凍りつき、叫ぶ声も出なかった。口裂け女はマスクを装着しながら、静かに春香を見つめていた。その時、マスクの縁から漏れ出した血の匂いに春香は気づく。



 口裂け女はマスク社会に合わせ、マスクをしていたのだ。女はマスクを外すと口裂けになり、人を襲う人食い鬼だった。春香は震えながら逃げ出した。しかし、彼女の周りは無数のマスクをつけた命知らずの人々がうろついており、彼女は逃げ場所を求めてうろつくことに。



 春香は逃げる中で数多くの人が口裂け女の犠牲になったことを知る。社会はマスクで守られたが、人々は新たな脅威である口裂け女に怯え続けていた。春香は自身が被った恐怖から、口裂け女退治に乗り出すことを決意する。今度は自分が口裂け女の相手をしてやると心に誓った春香は、準備を整え、口裂け女から人々を守る戦いを始めた。マスクの下は知らない人だらけ。誰が口裂け女なのかわからない中で、結局春香の運命は―?



以下のリンクでイラスト付きで読めます。


https://script.google.com/macros/s/AKfycbyV_Hw5r2LaBwqy1Bs2fDDEItwnLONnbUkjrh70zqoomea3rRzktUwHNM4ZrrRjqwnnvw/exec?topic=%25E3%2583%259E%25E3%2582%25B9%25E3%2582%25AF%25E7%25A4%25BE%25E4%25BC%259A%25E3%2581%25AB%25E3%2581%25AA%25E3%2581%25A3%25E3%2581%259F%25E3%2581%25AE%25E3%2581%25A7%25E3%2580%2581%25E5%258F%25A3%25E8%25A3%2582%25E3%2581%2591%25E5%25A5%25B3%25E3%2581%25AE%25E5%2587%25BA%25E7%2595%25AA%25E3%2581%258C%25E3%2581%2582%25E3%2582%258A%25E3%2581%25BE%25E3%2581%259B%25E3%2582%2593%25E3%2580%2582

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