17: 夢遊病発病
ゆうべ
わたしは眠剤を飲んで 本を読んで寝て
眠れないので起きて コンビニへ行った
何を買ったか忘れたが
タコハイ三五〇ml一缶 スンドゥブ一個 みかん入り牛乳寒が二つ
冷蔵庫に入っている
買ってきたものを並べて
タコハイを飲み イカとキュウリの和え物 マカロニとベーコンを混ぜたもの 鶏ささみと春雨サラダの総菜を食べた
のは覚えている
時計は〇時を廻っていた
途中で肉色や黄色っぽい若い子たちが無言で(たぶん笑顔で)見守られていた
のを覚えている(内臓や脂肪のかたまり?)
左目の端に映る彼女らを 正面から見ると誰もいない
元の位置に戻ると 彼女らが定位置にいる
彼女らは決して視界に入らない
わたしは幻覚を見ているな
この現象は わたしが疲れているときに起こる
珍しく悪酔いしたのか
起きて居室に行ったら吐いた跡があった
食べたものが全部吐瀉物になっていた
吐瀉物がかかった衣服を わたしは着替えて
無意識にベッドに入る
昨夜のことは 途切れ途切れに覚えている
酒を飲み何かをつまむことは いけないことではないから
わたしはそれに従った でも抑制できなかった
いったい何に?
いつもの朝
体調は悪くないが それほど空腹も感じない
トイレに行くと 下着のなかに便を漏らしていた
吐いたと同時に漏らしたに違いない
もしこれが夢遊病のはじまりなら
わたしはどう対処したらいいのだろう
夢遊病で困る同居人はいないし 誰も困らない
夜中にもし夢遊病で近くの沼に行って落ちたら
たぶん誰もいないから 助けは来ない
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