3: この地球(ほし)は病んでいる
生まれたときから理由のない戦争が起こっていて
生活と戦争は無関係だと思っていて
子どものころは健やかに育っていたが
いつのころからか学校に行かなくなった
もしも地球がひとりの人間なら
そのひとは治らないうつ病で
「死にたい」と藪医者に言い
馬のように処方薬を飲みつづけ
「回復中です」と言われていきなり自殺するようなもの
その経緯は 科学が発達しすぎた戦争
この地球(ほし)に棲む人はみな解離している
ほんとうは会社に行けないのに行こうと努力する
ほんとうは学校を休みたいのに無理を押し通している
リミットは近づいている
「テロリズムが悪い」という声を聴くな
テロリズムは大国の抑圧に対する小国の反逆
大国の科学者は大量殺戮兵器の発見を急いでいる
自殺する若者が増えているように
死にたい世界 死にたい地球
そのシグナルを感じたひとりの者が抵抗するが
科学の進歩は着実な滅亡を歩むだけ
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