二季

蝉の声がしない

真夏日は

何だか奇妙な感じがして


真夏日に咲いている

額紫陽花も

少し居心地が悪そうで


このまま

春と秋が短くなって

消えてしまったら

四季が二季になるのかな


そしたら

春休みはどうなるんだろう

秋祭りはなくなっちゃうのかな


それでも

冬休みには

振袖の君と初詣に行き

夏祭りでは

浴衣の君と花火を見て


それなら

それだったら


ねぇ…


でもやっぱり


夏や冬を待っている

春や秋も恋しいのです


桜の下で

楓の上で


春や秋の


君にもやっぱり会いたいのです








――――――――――――――――――――

温暖化問題の作品と思いきや

やっぱり恋の詩なのでした

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