第38話 『♡ Kyoko Love ♡』38-2

番外編 康之編:



38-2.


 「えっと、予言者が当ててみよっか。相手の家から女が出て来た、

もしくは出てきたのが付き合ってる相手なら、女が奥の部屋にいた。

・・ってまさか、やってるところじゃないよね? 

 だとしたら、本当にご愁傷さまだよね」


 「すごい、亀卦川さんって予言者になれるわ」


 「だろ?」



 「あーっわかったぁ~。きゃぁ~、やだなぁもう。

これだからンと・・って」


 「何、なに? その反応。何か変なこと想像してるだろ」


 「自分に経験あるからすぐピンときたんじゃないですかっ!」


「えーっ、酷いなぁ。話を聞いてる相手にそう絡む? あのねぇ、

俺も品行方正とは言い難い人間だけど、それはないっ。

今まで一度もないよ、二股はあるけど」


 「二股、ぎゃぁ~ けしからん」(笑)


 「確かに、けしからんっ」(苦笑)


 「名前は伏せますけど、同業者なんですよぉ」


 「同業者かぁ。手近だな」


 「学生時代の友達の伝手って言っても卒業したのは遥か昔だし?

 同業者は止めておこうっ、とは思ってたんですけどね、たまたま

美佐子ちゃんが好きになった相手となんとか付き合いたいからって

ことで。


 週末の飲み会を開くので心細いから参加してほしいって頼まれて、

それがきっかけだったんです」



 「女子のメンバーはふたりだったの?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る