第20話 『♡ Kyoko Love ♡』20-2
20-2.
いい男が今、目の前にいる。(電話で離席中だが)
だが彼は、このまま独身をしばらく続けるか、自分ではない
他の誰かと結婚する人間なのだ。
おちょくるつもりはなかったけれど、マジでこの人は
どんな女性が好みなんだろうかと少し興味が沸いたこともあり、
ふたりきりだとあまり話題も広げようがなく、どんな女性が
好みなのか? と彼を弄ってみた。
だけども思わず質問に質問で返されてしまい、返り討ち
にあってしまったぁ~。
そのことで自分の何気に考えていたことを深堀りする
ことになり・・。
グルグルと結婚に対して、人生に対して、小難しい思考に
振り回されるというループに入りそうで怖かった。
恭子は数年前までエレクトーンを趣味で習っていた。
そのクラスの美人でスレンダーな先生も妙齢の生徒たちも
皆独身だった。
ある日、その適齢期を過ぎた先生の放った言い草が
強烈で今も鮮明に覚えている。
『結婚なんて焦らなくていいわよ。
世間を見てみなさい。
その辺を歩いているお顔の少し残念な
太っちょさんたちだって、結婚してる人なんてゴロゴロ
いるんだから。
結婚なんてしようと思えばいつだってできるわよ』
と、そう言ってのけたのだ。かなりの強気な発言。
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