不確かな僕ら

Nagi

目に見える世界と見えぬ世界と

人間ほど不確かで不安定な生き物はいない。


人は目の前の事象に一喜一憂し、惑わされる。

一分一秒、その瞬間で変わり続ける環境と

そこから生み出される感情の中で生きる。

なんと忙しく危うい生き物か。


掴んでは手放し

少しだけ物足りなさを感じる空っぽの手のひらを眺めては

また手をのばす。


不確かな僕らは

不確かな世界で

確かなナニかを求め、掴みたがる。

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