URO【United Revolution Online】

プロローグ

　唐突だが、近年VR産業が大きく進歩している。

　ヴァーチャル文化が大きく根付き、企業や行政さらには教育の分野でも大きく注目しさらには活用されてきた。

　そしてさらに進化し続けるVRMMO＿つまるところのゲーム事業は1企業からあまたの企業が排出している。

　王道ゲームであるMMORPGはもちろんサバイバルゲームや恋愛ゲームなど様々な分野でもVR化が始まっている。

　そんな中、VRMMOで知らぬものは愚か者とまで呼ばれる大手企業シェフィールが今回また新たに新作を発表した。

　その名は　URO　【United Revolution Online】

　タイトルは発表されたが、その詳細はいまだ不明であり詳しい情報はない。

　さらにはβテスターの存在も様々な情報媒体でも発見されない。

　未だ発売されていないこのゲームはすでにいくつもの掲示板にてささやかれている。

　そして発売直前に差し掛かり、シェフィールのCEO　吉坂 篤司（よしさか　あつし）は新作ゲームであるUROについてこう答えた。

『様々な考察が回っていることは私も把握しています。ですが、我々はこのゲームについては一切の情報を開示しないまま販売いたします。......そうですね、では一言だけこのゲームについてです。

【これは今までのゲームではない、我々でも異色異彩だと考えている。そしてこのゲームを行う者へ宣言しよう。覚悟あるものはこの門を開く権利を与えよう。異彩放つこのゲームは今ここに世界を震撼させることを誓おう】

　そして暗幕

　再度荒れる掲示板、人々はさらにUROに注目を集める。

　様々な考察が織りなす中で前代未聞、異色異彩、情報一切不明のゲームが

　世界へ落ちるのであった。

　そして物語は一人の青年の手のモトへ落ちていくのであった。