第93話 夕さん、友美は隙があれば奪いますからね
梅沢家の朝はおよそ6時くらいから各々が起きて支度を始める。
夕は起きてすぐにスフィンクスと砂漠に散歩に出かける。桃子はそれについていくこともあれば、少し遅く起きてヨガをやったりプールで泳いだりする。
7時になると、草村さんが出勤。朝ご飯の支度をしてくれる。そうこうしていると全員がダイニングに集まり、8時に朝食を。
そして、9時になると漫画部隊が動き出す。桃子の始業の合図からは一転、全員が真面目に働き出すのだ。
「さぁ、では今日もよろしくお願いします。始業~!ᕙ(´◉ᾥ◉`)ᕗ ムキッ」
「合点承知の助~!」
現在、桃子と夕が筆頭漫画家であり、作業場は1つにまとめた。アシスタントはマチルドとロクサーヌ、そして新しいスタッフの友美だ。
「今日は、、ピーチ先生が忙しいっすね。ロクサーヌは友美に作業を教えながらアシスタントするっす!いいっすね?あっしは夕先生を補助するっす。」
アシスタントリーダーのマチルドが的確な采配をすると、黙々と作業が始まった。しかし、友美は別のことも視野に入れていた。
(うふふ。今日は桃子さんのアシスタントが出来る。。ああ、美しい後ろ姿、、完璧♡なんてラッキーなんだろう。前から素敵だと思っていたけど、、こんなに近くにいられるとは、、同じ場所で息が吸えるだけでどうにかなっちゃいそう♡)
友美は桃子に夕という恋人がいることは特別気にしてはいなかった。
(こんなに美しい人が独り身であるわけがないのよ。恋人の1人や2人、いて当たり前。。むしろ、2番でも3番でも良い。恋人にしてもらえるなら、、。つまり、私が最初にやるべきは?本妻に気に入られることなのかもしれない、、。)
友美は頭が良かった。だけど使い方が悪かったんだ。そして、言っているだけで態度は違った。
「|q•д•,,)チラッ♡ピーチ先生、ここなんですけどぉ、、ご相談が♡」
「ん、なぁに?友美氏。あ、ちょっと、胸が背中に当たってござる!!」
「構いません。どうぞご堪能ください。Eカップです・・・。」ウフフ
「いや、ふよんとして、、いや。ちょっと離れてもらえる!?」
「ハァハァ・・・♡桃子さん、、良い匂い、、香水はなにを・・・」
「え、あ、ちょ、あんまり近づかないで!あ、ああっ!!見てる!見ておるでござる!!ま、ちがうんだ!無実だ!!」
「ええ、、誰が見てるんです?ハァハァ・・・」
「私ですけど。」
*般若現る。夕です。
「あ、。」
「クビにするわよ?(ꐦ`•ω•´)」
「嫌です。もうしません。⁝(ᵒ̴̶̷᷄൧̑ ᵒ̴̶̷᷅ )⁝」
(しまった。やはり順番は先に夕さんに取り入るべきだったか・・・。つい我を忘れて興奮してしまった。。うーん、難しそうだな。こうなったら、いつでも隙があれば奪うしかないか。。表面的には大人しくしておこう。。)
「ガシュガシュッ!!先生、できましたっ!!次くださいっ!!」
「え、もうできたの??は、はやい!!」
「仕事は任せてください!私、失敗しないんで!!!」
「か、かっこよ・・・。」
「いつでも好きになってください!あ、いえ、なんでもありません!!」
「いやー、友美氏に来てもらって助かったでござるよ!」
「本当ですか!じゃあ、ご褒美ください!物理的な接触を!!あ、いえ、なんでもありません!!」
(ꐦ`•ω•´)⁝(ᵒ̴̶̷᷄൧̑ ᵒ̴̶̷᷅ )⁝ヒエ・・・
「し、仕事だけします・・・。」
「次はないわよ・・・。」
い、いつか、桃子さんと二人きりになってやる。。
続く。
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