用語解説
ロードレース
主に舗装された道路を自転車で走り、順位や、所要時間を競う競技。
ロードバイク
ロードレース用の自転車。舗装路を高速で長時間長距離走る為に、重量も操作性も軽いのが特徴。
タイムトライアル
個人でも、チームでも定められたコースの走破時間を競う競技。
スプリント
短距離を全力で疾走すること。
斜度・勾配
坂の傾斜の強さ。100m進んで、高さが1m違うと斜度1%。ちなみに、箱根駅伝5区の登り坂は平均斜度6%、最大勾配13%らしい。
脚質
ロードレーサーのタイプ。得意なパワーバンド(走りやすい出力域や回転域)や、持続時間が違う。
TTスペシャリスト
タイムトライアルスペシャリスト。平地での単独走行を得意とする。体が大きく筋肉質。登り坂を苦手とする選手が多い。
ルーラー
平地を一定のペースで走り続けることを得意とする選手。また、緩い坂や短い山岳、スプリントもある程度ならこなせるため、あらゆる状況に対応できる万能型選手であるが反面武器が無い。
スプリンター
平坦レースにおいて、ゴール手前でのスプリントでの勝利を目指す。平坦なら長距離走ってスプリント出来る持久力もあるが、登り坂を苦手とする選手が多い。
クライマー
山岳などの長距離の登坂を得意とするタイプ。一般的には小柄で細身の選手が多い。反面、空気抵抗に逆らって長時間平地を高速で走り続けたり、平坦なコースのゴール前で競り合うことは苦手とする。
パンチャー
距離の短い登りでの勝負を得意とし、名前の通り「パンチ力」のあるアタックを仕掛けられることである。ただ山賀曰く、平地型パンチャーと、山岳型パンチャーがいて、平地型パンチャーは、アップダウンのあるコースを走り、ある程度の登り坂もスプリント出来る選手で、山岳型パンチャーは、短い激坂をアタックをかけて登りきり勝負出来る選手だそうだ。
オールラウンダー
上り、平地、タイムトライアルのいずれにおいても平均以上の実力を持つ。一流選手ともなれば、クライマーと同等以上の登坂能力とタイムトライアルスペシャリストに匹敵する独走力を併せ持っていることもあるが、連続した超級山岳や長距離のタイムトライアルでは、特化型の選手には一歩劣る。
逃げグループ・プロトン・グルペット
長距離のレースにおいて、レースに変化をもたらす為に、逃げグループが出来る。そして、その逃げグループを容認し、メイン集団、プロトンが形成される。ただ、山がちのレースなどで、プロトンから遅れる選手が出ると、タイムアウトにならないように走るグルペットが形成される。
アタック
ライバル達を振り切る為に急加速すること。
ダンシング
シッティング(座り漕ぎ)の逆で、立ち漕ぎなのだが、立ってペダルに強い力をかける事で加速を生み、さらに、より省エネでハイスピードを出すためにまるでダンスのようにロードバイクを左右に振るのも特徴。ただし、あまりに左右に大きく振ると、力が逃げる。
ケイデンス
一分間にペダルをどのくらい回すかの数値。単位は、rpm(回転数/毎分)。ロードバイクに、サイクルコンピューターを取り付け、回転数を確認しながら走る事が出来る。ロードレースだと、平均90rpmで走るが、ハイケイデンスや、ローケイデンスなど選手の好みも違う。
ギア
ロードバイクについていて、ペダルを回す力をチェーンと噛み合い、後ろのタイヤに伝え推進力にする。ギアチェンジ時はディレイラーをつかって、チェーンを移動させて、ギア比を変える。フロントギアは主に、二段階、アウター(外側、大きい)とインナー(内側、小さい)があり、インナーはペダルは軽く、アウターはペダルは重くなる。リアギアは、10とか11段階あり、ロー(内側、大きい)とトップ(外側、小さい)。ローは軽く、トップになるほど重くなる。それらの組み合わせで、アウタートップが、ペダルが一番重くいが高速走行出来、インナーローが、一番軽くペダルをクルクル回す事が出来る。
アシスト
エースや、勝利を狙う選手をサポートする。風よけになったり、何かあった時に手助けする選手。
FTP
Functional Threshold Powerと言って、1時間辺りのその人が出すことが出来るパワーで、持久力を表す数値。
パワーウエイトレシオ
FTPを体重で割った数値。これが一応、傾斜のある山などを登坂する時のスピードを表す数値。
クリティカルパワー
30秒とか、3分間とか、10分間でどのくらいのパワーが出せるかで、短時間でのパワー出力が高ければ、スプリント能力が高いなどの推測が出来る。
VO2max
最大酸素摂取量という意味で、1分間に体重1kgあたり何mlの酸素を取り込めるかを表し、フィジカル的なポテンシャルを表す指標。
ワンデーレース・ステージレース
文字通り一日のレースと、数日に分かれて色々な地形を走るレース。タイムトライアルが含まれる事もある。
クリテリウム
基本1km〜5kmの平坦コースを周回するレース。本編では、ノブ君もシン君も間違ってつかってますが、本来はそのようです。この作品では、周回コースのレースをクリテリウムと呼びます。
リードアウト
平坦レースのゴール前、集団スプリントにおいて、勝利を狙うチームはリードアウトトレインと呼ばれる隊列を組み、アシスト選手を切り離しながら集団前方のポジションを争いつつ、最終的に絶好のタイミングとポジションで、エーススプリンターを最終ストレートからゴールに送り込む。
マッサー
ロードレーサーの体のメンテナンスを行うマッサージ師さんなのだが、仕事はそれだけでなく、選手のマネージャー的仕事から、補給係まで、多岐にわたる仕事をこなす。
メカニック
ロードバイクを組み立て、整備し、調整するスペシャリスト。レースにも帯同し、車の中で修理を行い、走行しながら調整する事もある。
他にもスタッフは多数。ドクターに、コック、監督に、コーチにトレーナー、広報スタッフなど。
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