5月23日エッセイ

仲仁へび(旧:離久)

マイハウスルール




 ヘイ、君達!

 暇かい!?

 家の店に寄ってかね?

 とりあえず茶ぁ出すぜ!?

 あとは水か、ミルクをサービスしとく。


 今夜は君達にイカれたウチのメンバーを紹介するぜ!


 まずは解説の俺「ちわっす」

 そしてボケの俺「こんちゃっす」

 そして最後にツッコミの俺だ「何でやねん」


 今夜はイカれた我が家のルールを紹介するぜ。


 とても素面じゃ書いてられねぇから、こんなテンションになっちまったけど簡便な!


 ウザ目の奴に拒否感があるやつは即座にブラウザバック推奨だ!

 または心に余裕がないやつもブラウザバック推奨な!


 落ち込んでる時に見るなよ!

 読むなよ!

 フリじゃねぇって。


 フリみてぇだけど。


 お兄さんとの約束だ!


 いいな?

 いいか?


 じゃあいくぞ?


 いっちゃうぞ?


 せーのってやっちゃうぞ?


 はよやれや?


 しょうがないな。


 せー……ごほごほっ、げほっ。






 マイハウスルール1


・近所の人に挨拶をしてはいけない

・近所の人に話かけてはいけない



 おっと最初にきついのがきたぜ!


 皆と仲良くしたい派の俺にはちっと厳しいマイハウスルールってやつだな!


 寂しくなっちまうってもんだ。


 さあ、どんどん行くぜ!




 マイハウスルール2


・家の外に人がいる時に、外に出てはいけない。

・家の外に人がいる時に、洗濯物を干してはいけない

・家の外に人がいる時に、外でなんかやってはいけない





 おいおいまじか。

 活動的な俺には厳しいルールだぜ。

 こりゃ困っちまうな。


 ほい、次。



・冬にこんにゃくを買ってきてはいけない

・冬に豆腐を買ってきてはいけない

・納豆を買ってきてはいけない

・魚を買ってきてはいけない




 まあまあだな。

 普通だ。

 冬って冷たい食材扱うの大変だもんな。

 そりゃ分かる。

 俺は主婦の苦労も分かるできた男だからな!



 ほい、次。



 マイハウスルール3


・顔を見てはいけない

・話しかけてはいけない

・聞いてはいけない




 おいおい、コミュニケーションの力、全否定かよ。


 そこだけ、世界終末してね?


 どうやって君の心に近づけばいいんだ。


 これじゃ、乙女ゲームだと落とせるもんも落とせねぇな。


 する必要ねぇけど。



 ほい、次。




 マイハウスルール3



・ごはんをたくさん食べてはいけない




 ええーっ。


 そりゃないっしょ。


 いくら自分が少食だからって。


 っていうか隠れてこっそり食べてるの知ってるんだぜ?


 お寿司とかローストビーフとか。


 羨ましいなくそっ。


 俺も食いてぇ!


 おいおい、マジかよ。


 ここら辺、パネェよな。


 何がとか言わねぇけど、色んなもんが。


 タフな俺は、非常食とか非情用の水とか、お雑炊の粉をお湯でとかしたやつとかでがんばってるぜ!


 レトルト食品(カレー、ご飯ナシ)(水でふやかしたカップ麺)とかお寿司のおまけのガリとか、食パンにふりかけかけてがんばってるぜ!


 褒めてくれ!


 褒めてくれたら俺が調子にのる!


 あと、たくさんあって減っても誤魔化しやすい袋詰めのお菓子とかも、こういう時は超便利だな。


 生活習慣病にならないか不安だが。


 ねぇねぇ知ってる人間の体って食べたものでできてるんだよ?


 絶賛皮膚にアレルギー発症中の俺にはちっとばかしハードモードすぎやしね?


 あーあ、食べ物残したらあかんっていう人生観から、食欲なくても頑張って食べてたのにな。ここは盛大に落ち込んどくぜ!


 あと、早く食べないといけない感じだから、良い子な俺は空気を読んで早食いしてたんだけど、それがあかんかったのかな?


 比較的静かに食事できる俺より静かに食事してる家庭だからな!


 それどうやってんの?


 何したらそうなるんどす?


 まあ、聞けないから原因とか分からんのだけど!




・病院に行ってはいけない




 おっと、こいつぁきつい奴が出て来たな!


 もう何度目になるか分からんけど、まじかよ。


 あっそれほど言ってなかった?


 とりあえず再びのまじかよ。


 アレルギーで皮膚荒れになっている俺にはちょっときついぜこりゃ。


 あと虫歯にもなってるから、やばいぜこりゃ。


 塗り薬なんて頼るな、お医者さんなんて頼るななんて、びっくらこくしかねーなおいおい。


 冒険心を発揮した俺が言われた通りに試しに塗り薬をやめて見たら、めっちゃ肌荒れたぜ。


 ごめんなお医者!


 良い子は真似しちゃだめなんだぜ!


 ちゃんとお医者さんのいう事を聞くように!


 おかげでこっそり処方箋をもらいに行くはめになってるぜ!


 ちょっと頑張れば窓から抜け出せた前の家と違って、新しい家は脱走できないから大変なんだよなぁ。


 ベランダから飛び降りて、抜け出す事も考えたけど、その方法でイケても帰りが戻れないから却下だ。


 あと、ちょっとした障害の診断もしてほしくて病院行ったあと、ほぼ確定って言われてたけど、家に治療費の請求がきて誤魔化すのが大変だったな!


 病院行く体力ねぇし、お金ねぇし、ばれたらやばいし、まじ負のスパイラル。


 時々悪い方に、予想外な俺のさらに予想外の行動しでかす存在ってのは、まじ不安要素ぱねぇっすわ。


 まじ目が離せねぇ。


 乙女ゲームだったら、フラグ確定じゃね?


 ほい、次。




・家から一年間でてはいけない





 おおっと。


 これ出しちゃっていいの?


 パパラッチも情報誌もびっくりの情報じゃね?


 まあ、家出る体力が戻ってねぇから、別にそれほどひどい内容ってわけでもねぇけど。


 起き上がれない程だった時にこのルールがなかったのはちょっと理不尽じゃね?


 肌荒れの悪化で見た目がヤバくなってからこのルールがしかれるようになったわけだが。


 ルールというルーペを通して君の真なる感情がばちくそ丸見えなわけだが。


 ガキの頃、集合写真うつる日に見栄えが悪いからって、かさぶたにあててるティッシュをかさぶたごとはがさせたくらい、あれじゃん?


 肌荒れで顔がめちゃくちゃはれてる時、太陽光が悪いんじゃね、みたいな話になって、一週間シャッターおろした部屋で過ごしたくらいあれじゃん?


 おっと横道にそれちまったな。


 思わず道草食っちまった。


 ぺっ。


 というわけでおかげで俺は、空気を読める子から時々脱走者へとジョブチェンジだ。


必要なものを用意したり、靴の位置を考えたり、音を立てないように移動したりでとにかく大変大変。


 ただでさえ体力ないのに、神経すりへらすヘビーライフだぜ!





 ふう、という感じでこれまでに怒涛のマイルールを紹介してきたが、マインド大丈夫?


 手当しなくておけ?


 今なら俺がツンデレ美少女になりきって「べっ別にあんたの事なんて心配してないんだからね」ってやってあげるけど、いる?


「しょ、しょうがないわね。特別に……いたいのいたいのとんでいけーってしたげるわよ」って、するけど、いる?


 ……。


 そっかーいらないか。


 まあ、君達はしっかりしてるから俺があれこれしなくても大丈夫だろ。


 もし危なくなった時は、自分の人生の中で出会った最大級に面白かった事を思い浮かべるんだ。


 それで何とか、まあ何とか?


 なるかな。


 ここまでつきあってくれてありがとな。


 俺のふざけた話につきあってくれるんだから、そんなお前は絶対いい奴だ。


 自信もって、強く生きてけよ(何から目線だ)!


 また会える日は、……祈らない方がいいな。


 じゃあな!



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

5月23日エッセイ 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ