第42話ジャベリン



「ナータシャ、結界を発動してくれ・・・強力な結界を頼むぞ」


「ボーマン教授、分かってます。これでもかと感心する結界を張ってみせますから」


そしてナータシャは、手でGOサインをだした。


「発射してくれ」


30メートル先から海兵隊の狙撃者が構えたアサルト・ライフルから1発が発射。

見えない結界を打ち破って的に命中。


それを見てた軍関係者が拍手がわいた。


「見事に結界を撃ち破ったぞ。何が原因で破れるのか分からないが、これで反撃が出来るぞ」


「御覧ください。超スローモウション再生での当たる瞬間を捕らえました。この当たる瞬間にキラキラと光る粒子が、始めて肉眼で見られた魔力ではないでしょうか・・・」


「それは本当なのかな教授・・・」


「このキラキラと光った瞬間に魔力量がグンッと数値がはね上がってることから間違いないかと・・・考えています」


「それは、どのような意味なのかね」


「魔鉄からの魔力と結界の魔力が互いの魔力を打ち消した。そう考えるなら納得も出来るで話になるでしょう。あくまでも仮設の話です。なのでもっと研究費が必要かと・・・」


「研究費か・・・出来るだけ結果を出せば、好きなだけ出そう。あくまでも結果次第だ」


今度は距離を伸ばしての実験だ。


別の実験場に移動。

距離が200メートルも離れた位置からの発射実験が行なわれた。


ここでの実験も成功。


「スロー再生でも結果は同じようだな。これって弾丸のスピードは関係がないのか・・・データは数値は、どうだ」


「ボーマン教授、データの数値も同じです数値です」


「それでは皆さん、外の方へ・・・皆さんが見たい自動追尾ミサイル・ジャベリンに先頭部分に使用した魔鉄ジャベリンを試しましょう」





それは広大な試験場で現役を引退した戦車が設置されていた。

距離は2000メートル。


「ナータシャ、あんなに離れていても結界が張れるのかね」


「教授・・・張れますよ。任せてください」


ナータシャは、右手を突きだした。


「はい、完了しました」


「え!終わったのか・・・」


「はい、終わりました」


「教授、通常のジャベリンを発射してもいいですか・・・」


「やりたまえ」


「通常のジャベリンでダイレクトアタックモードの攻撃でお願いします」


海兵隊員の2人がジャベリンを操作してロックオン。

そして発射。

発射直後に後方へ爆炎が起きた。


発射されたミサイルは、少し尻を下げたがミサイルから炎を噴き出して修正して真っ直ぐに飛んで行く。


当たると思った瞬間に突然爆発が起きる。

その爆発が消えた場所には、無傷な戦車・・・


「やはりダメか・・・」


「教授、準備が出来たようです」


「発射したまえ」


「魔鉄ジャベリンでの発射をお願いします」


同じように飛んで行った。

少し光った後に大爆発が起きた。

戦車に命中して破壊しながら燃えている。


「教授!成功です」


「言われなくても分かってる・・・どうですか皆さん・・・」



歓喜して「これなら勝てるぞ・・・」


「やっと我らの活躍の場が出来るぞ」


軍関係者はヒソヒソと話し合うに必死だ。


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