第32話白いドラゴン



風魔法で飛び続けて5日が経過。

寝る時は、瞬間移動で我が家に帰った。


「お帰りなさい。今日は早いのねーー」


「ああ、1日中飛び続けたが何も発見できなかったよ。明日はどうなるのか分からないよ・・・いい結果がでると良いが・・・」


「探索はあなたしかダメだから、ゆっくりで良いかも・・・」


そこへシズが割り込んできた。


「アニキ、スマホを出してよ」


スマホをノートPCに繋いで、撮った写真をチェック。

ここではGPS機能が無いのに、方向と時速で地図作成なんか出来るなんて・・・


「明日で打ち切りだね。今度はこの方面がいいよ」


「シズの言う通りにするよ」





あああ、今日も途中からの再開だよ。


しばらく飛んでると・・・あれ!白い物が降って来たぞ。

これって雪か・・・紛れもない雪だぞ。

風をまとってるから、寒さを感じなかった。


その風を解除する。なんて寒さだ。




え!耳に「ギェーーー」と響く鳴き声が・・・


無数に飛ぶ白いドラゴンを発見。


間違いなく俺に向かってきているぞ。


メテオを発動。

大きな歪んだ空間から隕石群が飛来。

白いドラゴンを直撃。


半数の30体が地上へと落ちたぞ。


あれあれ!怒り狂った白いドラゴンが俺にブレスを吐いた。

習得したばかりの結界で防御。


結界の周りが凍り尽くす。


まともに直撃したら凍ってしまうぞ。


「こっちも、やられてたまるかーー!」


雷撃を放つ。それで25体が感電死したぞ。

メテオの負傷で、そこから感電死したようだ。


傷ついてないドラゴンが噛みついてきた。

このドラゴンはバカなのか・・・結界に邪魔されて、又も怒ってるぞ。


結晶刀を取り出して、結界を解除して首をねる。

驚きの顔で睨まれる。

「そんな顔をするな!」そして踏み台にして跳ねる。


後ろにいるドラゴンを切裂く。

「ギャァーーー」と鳴きながら落下。


オッと後ろからブレス攻撃か・・・そんなのお見通しだぜ。

結界を発動してさえぎる。そのスキをついて首を刎ねる。


こいつも睨みながら落下だ。


え!今度は挟み撃ちか・・・瞬間移動してかわす。

上手く同士討ちで撃退に成功。


なんだ・・・凄い殺気だ。




え!白いドラゴンの2倍はあるぞ。


これって、もしかして親・・・


あ!ブレスを吐いた。

結界も破壊。瞬間移動で危うく難を逃れる。


「なんて奴だ!」


え!いつの間に俺の横に来たんだ。

右手の鋭い爪が襲ってきた。なんとか結晶刀で防ぐが、思いっ切り後方へ飛ばされる。


又も物凄い勢いできたぞ。瞬間移動で逃れる。

そして、ドラゴンを見て又も移動。


何度も瞬間移動しながらドラゴンの観察をし続ける。

そうか!行動パターンが読めた。


瞬間移動して、ドラゴンの前に移動。

渾身の力と魔力で結晶刀で切裂く。


巨大ドラゴンを真っ二つに斬ってた。


やっと終わったぞ。

俺は下に降りる。


「巨大ドラゴンよ、蘇れ」


真っ二つの体が元に戻ったぞ。

そして、御辞儀をしてる。目には、何もかも知ってる目だ。


『御主人、なんなりと命令を』


「ドラゴンを集めてくれ」


『分かり申した』


ドラゴンが回収してるぞ。


ああ!急に魔力が枯渇寸前だ。このドラゴンのせいなのか・・・


「俺を我が家に運べ」言い終わると、そのまま寝てしまう。


遠くに声が『仰せのままに』



ああ、運ばれている夢をみてた。



そして、優しい手が体を支えている。


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