第30話人工島




貿易都市ポロから出航した船の行き先を探すのに3日も要した。


なんだあれは!荒れ狂う海がみえるぞ!

周りは穏やかな海なのに、なぜ・・・あそこだけが荒れ狂ってるんだよ。


めちゃくちゃ怪しいではないか・・・

このまま突き進む。


雷鳴が聞こえてくるぞ。

体は雨にびしょ濡れだぜ。このままだと落雷で死んでしまうぞ。


雷魔法を発動して、落雷の相殺をはかる。


オッと危ない。雷に打たれて死ぬところだったぜ。

俺に右上で雷の相殺で雷光が光ってる。


それにしても、どんだけの落雷があるのだ。

もう百発以上も落雷があったぞ。


あ!急に落雷もなくなり穏やかな海だぞ。


その海の真ん中にポツンッと人工島が浮かんでるぞ。

なぜに人工島なのか・・・海面から浮いてるからだ。


そんな人工島を上から見下ろす。

島には箱型のビル群がひしめき合って建ってるぞ。

その箱型には、小さな窓が・・・なんと人が見えるぞ。


あの髪の色は黒だ。

よくよく見ると日本人に間違いがない。



俺は急いで人工島に降り立った。

そこには大きな開口門があったからだ。


その開口門の横には、人が通れるドアが・・・

やっぱり施錠されてるぞ。


しかし、俺の魔眼で透視して解除もお手の物だ。

カチッと音がしたぞ。


ドア向こうには誰もいないハズだが・・・ゆっくりとドアを開く。

やっぱりいなかったぜ。



精霊魔法で精霊を呼び出す。


「この人工島の敵の数を知りたい。探してきてくれないかな・・・」


無数の精霊が飛んで行ったぞ。


あ、見つけたらしいぞ。瞬間移動だ。

電撃を発動してやったぜ。一瞬で気絶してるぞ。


結束バンドで後ろ手にしてキュッと締め付ける。

足も同じように締め付けて完了だ。


床に落ちた棒を見る。魔眼の解析で電気棒と同じ機能があったぞ。

それで日本人に罰を与えていたのは明白だな。


無性に腹が立ったぜ。

腹に思い切り蹴りを食らわす。


気絶してるから痛くもないか・・・



あ、又も知らせが来たぞ。


急に現れた俺にビックリしてたが、それでは遅いぞ。

電撃を全方位に発動。

10人の敵を電撃で倒した。


え!ここって人工島の操縦席か・・・

魔眼と魔法操作で操作方法は、なんとか分かるぞ。


あ!又の敵の知らせだ。次々に倒した数は50人。



そして、人工島に捕まっている日本人の数は8万人。



このまま人工島と一緒に日本に瞬間移動だ。

なんとか成功。


寝転がっている捕虜から生命吸引で魔力の回復をして、どうにか回復に成功だ。


転移した場所は、中部国際空港セントレアの奥の海の上だ。

俺が住んでいた部屋を確認した時に、逃げる手段で空港に来ていたからだよ。

こんなことに使うとは、思いもしなかったぜ。



あ!空港の方でも騒がしくなってきたぞ。


俺は、ギルドに電話して「セントレア空港の沖合いに人工島を転移させたから・・・そうだ・・・違うって・・・その人工島に日本人が大勢居るから後は頼む・・・うん、それでいいよ」


電話を切って我が家に帰った。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る