第51話 -デカすぎんだろ……-

「……え?」

そんな気の抜ける声を出してしまう。

「まじか。」

シュンが続いた。


「デカすぎんだろ……」

ひっっっっっっろ。

なんだこれえぐ。


なんと僕たちが飛ばされた先はめっちゃ広い洞窟。

あかりなんてないはずなのにほのかに明るい。

そんな不思議な洞窟である。


なんと魔法陣の奥はクソ広い洞窟でした……ってなんだよ!?!?

え、さっきまで城にいたよね?

いや転移したからその変化くらいは許す。

だけどそれにしても広すぎないか?

ただの隠し部屋じゃなかったのか?


「じっ……ラック、この洞窟……荒廃した城並み、いやそれ以上かも」

「マジで!?」

「本当にそのくらい大きいかもね。」

「全部が見えてるわけじゃねぇからわかんねぇけどな。入り口でこんだけ広いんだ、相当だろ。見た感じ道もいくつかあるしな。」


いや広いな〜とは思ってたよ?思ってたけど流石に広すぎん?

僕荒廃した城今日初めて行ったから具体的にはわからんけどさ、相当広かったよ?


まあ、シュンたちが言うなら間違い無いだろう。

なんせ上級者だからな!……うん。


「ていうかなんでこんなに広いんだ……?」

そう呟くと、ギロリと視線を感じる。

あぁ……なるほどね、僕がいたからね。


なぜか納得してしまった。

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