第26話 -作戦-

「さーーてと、クエスト受けていきますか。」

僕たちは、ゾンビが発生したという草原にあるテントにいた。

外ではたくさんの人が違う魔物を狩っている。


「というかほんとに将棋みたいだね……」

「本当にな……」

僕たちは、テントの真ん中にあるプレートを眺めながらしゃべる。


「聖女とか歩兵の動き、まさか僕たちで操れるとはね……」


やり方は簡単だ。

先にあらかじめここでざっくりとした動きを決めておいて、自分たちが戦いながら、動きを決める……ちょっとマルチタスクすぎる気もするな。


「将棋に似てるならこういう動き方で……」

という感じで、作戦を決める。




「……じゃあ、作戦は今のでいいか?」

「まぁいいよ。操られてる感じがしてちょっと腹立つけどな。」

「まぁいいじゃんかー」

なんとかうまくまとまった。



「はじめるけどいい?」

合図する。

「いいよ。」

僕は、スタートのボタンを押した。

作戦決行だ!!


まずはシュンに突き進んでもらう。

……って早いな。

もう城の中に入っちゃったよ。

……シュンだけで勝てちゃうんじゃないの?


ま、いいや。

僕もそれにならって進む。


城の中に入ったはいいんだけど……モンスター多くない!?

戦力五分五分ってなんだったんだよ。

人1人がギリギリ通れるスペースを除いて、他はモンスターで溢れかえっている。


シュン、自分だけ先に行きやがって……

まぁいいや。

「歩兵!道を作れ!!」

僕は歩兵に命令する。

僕の後ろにいた歩兵たちに行かせる。


……あれこいつら弱くね?

死んではいない。

死んではいないんだがほとんど倒せていない。

このままではジリ貧である。

「あぁもう仕方ねぇなぁ!」

僕も前に出る。

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