第15話 -デカ骨-

その後の方を見てみると、そこには

「でかいスケルトン……」

めちゃくちゃでかいスケルトンがいた!

そいつは杖を持っており、マントを羽織い、目の前には眷属?みたいな感じにスケルトンが数匹並んでいて、ぷかぷかと浮いている。

ネクロマンサー的な感じだろうか


…………浮いてる?

えっさっきのおっっっっきい音はなんだったの!?!?!?

浮いてんなら音出ないじゃん!?

だが謎はすぐに解ける。

奴の後ろにもうじゃうじゃゾンビなどがいたのだ。

「いやゾンビは壁要員だろ前におけよ。」

とか突っ込みたくなってしまう。


……これ一人じゃ厳しくない??

とりあえず1体ずつ倒していくか。

ボススケルトン……ネクロトンとでも名付けようか、そいつの目の前にいるスケルトンに近づく……前にあちらから近づいてきてくれた。

ただ、5体同時か。

それは流石に厳しいので、右の方に大きく迂回するように近づく。

すると、横一列に並んでいたスケルトンの列は崩れた。

1番近いやつだけきてくれた。

他のもきているがすぐにかたをつければ十分な距離だろう。


その近づいたスケルトンに向かって、距離3メートルほどだろうか、そのあたりまで近づいた時、僕はしゃがむ。

敵の視界から一瞬だけ外れる。

その一瞬でいい。

敵よりも速く剣を振り、スケルトンを崩す。

「おらぁっ!」

【クリティカル!34ダメージ!】

「クリティカル!」

そういえばそうだったな。

僕に今のLUKならば確かに3分の1の確率ほどだったか。


まぁそんなことはいい。

敵の崩れた骨の隙間にある赤い石に剣を突っ込み、割る。

骨は動かなくなった。

よし!これで1体目だ!

……と喜びたいが、喜べない。

なぜなら敵はまだまだいるからだ。


とりあえず、他の奴らも同じようにやるか。

そう思って2体目のやつに近づこうとした時、床の隙間から生えているツタに引っかかってこけてしまった!


やばい!

そう思っていると、目の前にいたスケルトンが焼ける。

!?!?!?!?

なんで!?

と一瞬なるが、微かに見えた記憶を思い出す。

何か火の玉みたいなのが飛んできたような……

と、ネクロトンの方を見てみると、その後ろの方に杖を持ち、三角の帽子を被ったスケルトンとか、弓を持ったスケルトンとかが奥に潜んでいた。

自分が走ってきたところを見てみると、そこには矢がまばらに刺さっている。

精度はあまり良くないようだ。


あっぶな……と自分が置かれた状況に気がつく。

「ラッキー……」

そうつぶやいてしまう。

その運と、敵の精度の悪さを利用したいい作戦を思いついた。


これなら……とその思いついた作戦を実行することにする。

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