エーヴィちゃんとモーデルくん
食連星
第1話
「聞いてるか?」
「あぁ…おぉ。」
確かに、そそられる顔つき体付き。
清楚系な御面にグラマラスボディ。
身体ピッタリな布キレは俺らの生態を
よく熟知してる。
「出るとこ出てて」
「そう。
締まる所締まってる。」
「そうだねー。」
出るとこ出てたら、もう同意義じゃない?
締まってるとこ締まって無かったら、
出るとこ出ないでしょ。
まー興味ない。
「遊んでそう?」
「いや仕事なんでしょ?」
芸能特化の学校だから何でもありとは思ってたけど。
「あ…
目が合った。
俺見たよな?今俺の方。」
ん?
あぁこっちは…
俺らしかいないし。
後ろ植え込みだし。
何か見えてんなら別だけど…
何か見えないもんが見える系?
「俺だよな!?今。」
「あぁ。」
何っ!?
あぁって言ってんじゃん。
俺は見てないから合う訳がねぇ。
にゃんこ動画見る?一緒に。
盛るより癒しが必要じゃない?
つかさ…
軽口叩きながら見るって、どんな精神状態?
あの子、AVで稼いでるとか…
見ながら言えねーから、こっちは。
「地獄耳なんじゃねーの?」
肩ボンってされて、やり返さず笑ってやった。
手加減されてる。
夏撮影入るから上半身裸必要。
痕作れない。
互いに分かってる。
腕時計見ながら
「時間行こ。」
っと誘われる。
「いや、俺。
次ギリギリ出て現場行く。」
「えっ!?
この間みたいにイリマチオシテマス
聞かなくちゃなんないの?」
「この間?
あぁあん時、結局間に合ってたじゃん。」
「違う、あれ無理矢理カット増やしたんだって。
お前減らされちゃって馬鹿なの。」
「今の状況おかしいから、それ位でいいんだよ。」
「そのうち、お前どこからも干されるぞ。」
「そん時はそん時。
若さを売ってるの重々分かってる。
そのうちが早まるだけさ。」
「こっちは真面目に取り組んでるのに
そっちが売れるなんて馬鹿だ。馬鹿世。」
「ははっだからカット増えたんでしょ。」
「今日は全て奪ってやる。
遅刻すんなよ。
まじでどえらい事になんから。
俺、一面とかどうしよー
まじかーやべーくるー。俺ー。
時代ー。」
調子こづいて笑ってんな。
キャンパス背負い形になってる。
染み付いたポージングはかっこよさを体現する。
俺らは最上に服を着こなし流れを作る。
「おぉ。
そんな事なんねーから。行ってこい。
また後でな。」
耳裏掻きながら手を振る。
下から上に。
次は…
自然環境の講義。
楽しくはないけど、はいさえ出しとけば
単位を落とすことはない。
って聞いてる。
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