気が利かない?

「あなたって本当に役立つね。料理・掃除・洗濯…ほとんど私がやってるじゃない。それってパートナーとしてどうなのよ!」


「確かに君には多くのことをやってもらっているけど…僕だってお皿を運んだり色々手伝っているじゃないか」


「手伝うなんてのは当然のことよ。ただでさえ私は仕事でクタクタだっていうのに…」


「君の代わりにやってあげたいと思うことはあるよ。でも僕は不器用だからやれることも限られてくるし…仕方ないじゃないか」


「不器用だからって…でも確かにあなたの不器用さ加減は驚異的だわ。文字もろくに書けない上にタイピングもダメ。だから仕事でもまるで役に立たないのよ。一体何だったらできるのかしら」


「そこまで言うことないじゃないか。ボールを捕ったりとか君より得意なことはたくさんあるよ」


「ずいぶん生意気な口を利くじゃない」

バシンッ‼︎

ついに手が出た。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る